岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

逆イールドの発生をどう捉えるか?当面は現状維持で大丈夫そう

米国の債券市場で長期金利が短期金利を下回る、逆イールドと呼ばれる現象が一時的ではありますが発生しました。経験則として逆イールドは景気後退の前兆とされることが多いです。この逆イールドをどう捉えるか、現時点の考えを記録しています。 セントルイス…

少しだけ円高になったので少しだけドルを買っておく

昨日の記事で円高が進んだ段階でドルへ換金することを考えている旨を記事にしました。本日121円台までゆり戻しが発生していたので、ドルを少しだけ買っておきました。円高に進んだ理由はよく分かりません(岸田首相と黒田総裁が会談したことが理由でしょうか…

口先介入で円安進行は一服。ただこれで円安傾向が一転するとは考えないほうが良さそう

昨日記事にした円安の勢いは結局125円まで進んだようです。急激な円安を受けて当局者や財界から円安を牽制する声が出始めており、口先介入の効果があってか円安進行は一服しています。ただし今回円安が進んだ要因である日米の金利差が引き続き拡大基調にある…

日銀の指し値オペでさらなる円安へ。個人投資家は円に強気とのことだが?

日本国債の利回りが日銀の管理目標の上限に近づいたため、日銀はこれ以上の上昇を避けるために国債の買い入れ策(指し値オペ)を発表しました。今回の買い入れで日銀は10年国債利回りで0.25%以上の上昇を容認しない姿勢を示したことになります。足元の円安の主…

「円に対する信頼は失われていない」と黒田総裁。それはそうでしょうが…

円安の勢いが止まりません。2月末時点で115円近辺だったドル円レートは、現在122円まで円安が進行しています。この円安を円に対する信頼が失われた証ではないかとの国会での質問に対し、黒田総裁は否定していました。先日記事にしたように足元の円安進行の背…

2月末のバリュエーションチェック。米国株の割高感が少しだけ修正される

株式市場のバリュエーションチェックを行いました。今回もETFのホームページを参照し、PER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。日本株は同じ会社の英国法人が運営するETFのホームページ記載のデータであり、データ基準が異なる可能性に留意する必要…

それほど下がらなかったロシア株。ただ外国人投資家による売買が再開されたら大幅下落しそう…またロシア株ETFの理論価格はほぼゼロのまま!

昨日記事にした通り、限定的な形であるもののモスクワ証券取引所が取引を再開し、およそ1ヶ月ぶりにロシア株に価格が付きました。厳しい経済制裁や戦闘の長期化を受け、株価は大幅下落すると私は思っていましたが、休場前の2月25日対比でドル建て指数で9%安…

吉報!モスクワ証券取引所が再開される

ロシア株の投資家に吉報です。売買停止の状態が続いていたモスクワ証券取引所で取引が再開されます。取引対象銘柄が限られたり、空売りが禁止されるなどの制限はあるようですが、流動性が提供されて、価格が付くようになったことはひとまず吉報と考えて良い…

対ロシアで中立姿勢を維持する国も存在する。世界人口の半分は中立姿勢?

ウクライナ侵攻を受けてロシアを避難する国は多いですが、中立姿勢を維持している国も存在します。有名なところでは中国やインドがありますが、その他のアジアの国が中立姿勢を維持したがっているという記事を読みました。今年開催が予定されるG20会合やアジ…

円安傾向が止まらず1ドル120円台へ。岸田政権に対策を求める記事が出る

米国の中銀幹部が利上げに積極的な発言をしたことを受け、円安がさらに進んで1ドル120円台となりました。日本国内ではすでに輸入物価を中心に物価が上昇する兆しを見せており、またウクライナ侵攻という物価上昇要因の影響は今後統計として現れることから、…

Googleスプレッドシートで市場動向把握のためのシートを自作する。Sparklineという関数がとても便利!

スマホの空き領域が減ってしまい、スマホで写真が撮れなかったり、アプリの更新が滞るようになったため、不要となった写真や容量が大きいアプリを消すことにしました。その過程で金融情報系のアプリ(なぜか容量が最大でした)を削除することになったため、代…

市場は下落するも臨時所得に救われる。2月末の資産チェック

ここのところ記事にしたいことが多く、2月末の資産チェックがだいぶ遅れてしまいました。2月も1月に続いて下落傾向が続き、株式は3.5%の下落、クレジットは1.2%の下落、為替はほぼ変わらずでした。これを受けて運用資産は減ったわけですが臨時所得がその下落…

黒田総裁の発言を受け円安が進む。本当に日本の将来は大丈夫なのか?

金融政策決定会合後の記者会見で黒田総裁が円安を容認する姿勢を示し、円安がさらに進みました。年初115円台だった為替レートは現在119円台での取引となっています。決定会合で現在の量的緩和の継続を決めたことは事前の想定通りだったと思いますが、円安に…

ロシア国債の利払い履行は将来の資本市場への復帰意思を示唆するのか?

ロシア政府が米ドル建て国債の利払いを履行するのかどうかに注目が集まっていましたが、結局ロシア政府は利払いを履行したようです。ロシア政府の指図に基づいて国債利払いを担当する金融機関が送金を行ったことが報じられています。米ドル建て国債を保有し…

日銀の量的緩和策を続けつつ円安を抑えることができるのか?

日銀はインフレ率を安定的に2%程度で推移させることを目標に量的緩和策を行っています。以前から資源価格の上昇を受けてインフレ圧力が高まっていたわけですが、ウクライナ侵攻を受けてその圧力はさらに高まっています。これに加えて4月には携帯電話料金の引…

議会と政府のオトナな関係。FRB副議長の指名をめぐって

政府の首長(大統領や総理大臣)は行政の長として各行政府に指示を出し、その内容の妥当性を議会が監督するのが、議会制民主主義の本来の仕組みと理解しています。ただし政党政治が一般的になると行政の長とその出身母体である主要政党は同じ立場を取るため、…

ロシアのテレビ局で放送中に起こった抗議活動に思う

ロシアの国営放送の放送中にスタジオに乱入した女性が戦争に反対するプラカードを掲げたという記事を読み、その様子を見てみました。動画にはスタジオに乱入する足音、女性の思いつめた表情、その後別の映像に差し替えられる様子が映っています。女性の表情…

公的な運用主体は政治からの圧力を受けやすい。米国の公的年金がロシア資産の売却について政治の圧力を受ける

公的な団体はその性格上、国民ないしは住民の代表である政治家の監督下にあることが一般的です。役所のような行政サービスを提供する主体の場合、選挙を通じて選ばれた政治家(地方自治体は知事や市長等、中央官庁は内閣総理大臣が任命された大臣)が選挙民の…

ロシアへの制裁によって存在感を増す中国の金融システム

ロシアに対する経済制裁はかってない速度で同国の経済に悪影響をもたしているようです。経済制裁の中でも影響が大きかったのが国際銀行間ネットワークからロシアの銀行が排除されたことですから、金融システムの重要性を再認識させられます。この現行の金融…

ロシアの資産接収によって新世代の新興財閥が生まれるのか?

ロシアが同国から撤退する外国企業の資産を接収ないし国有化する方針を示しました。資産接収というと完全に戦時下の経済政策という印象があり、ロシアと西側諸国との関係悪化をまじまじと感じさせられます。この記事を読んで思ったのはロシアで新たに次世代…

モスクワ証券取引所が再開した後、ロシア株ETFの取引は再開されるのか?

先日ご紹介した現在世界で唯一取引可能なロシア株ETF、東証上場のETFが取引停止になるそうです。公開された文書によると3月16日まで市場での取引を継続し、その後は売買自体が停止されるとのことです。そのことを伝える記事に気になる記述がありました。 こ…

ああ、やはり…中国の国有企業がロシア株式の取得を検討しているらしい

当ブログではロシア関連証券への投資は必ずしもロシア支援につながるわけではないとして、ロシア関連証券を拙速に売却する姿勢に疑問を呈してきました。※あらかじめお断りしておきますが、私はETFを通じてロシア株に投資しています。このためポジショントー…

ロシア株を取引できる手段が東証にあった!

灯台下暗しという言葉がありますが、まさに同じことがロシア株投資で起こっていました。本日読んだ記事で東証上場のロシア株ETFが、現在のところ世界で唯一のロシア株売買手段であることが紹介されていました。私が投資している米国上場のETFはもとより、世…

エネルギー事業に関連したロシアへの制裁で、現実的で賢い対応を取る日本政府と企業

欧米のエネルギー企業がロシア事業から撤退する中、日本政府と企業の対応に注目が集まっています。日本は事業撤退に慎重な姿勢を崩していませんが、私はこれは現実的な賢い対応だと思っています。欧米企業がロシア事業から撤退する背景は、運転資金や操業ノ…

さすがです。ジム・ロジャーズ御大がロシア株への強気見通しを語る

昨日記事にしたように米国の大手金融機関がロシア関連の債券を買っていることを知り、この時期ロシアに投資するなら株式ではなく債券の方が良かったのかなと思っていました。本日ロシア政府は外国人投資家への債務返済は今後の制裁次第という姿勢を示してい…

ロシア関連証券の購入はロシア支援につながるのか?

米国の上院議員がロシア企業の社債購入を推奨したとされる金融機関に対し、制裁を台無しにしているとして批判したという記事を読みました。本日はロシア関連証券の売買がロシアの支援につながるのかについて考えたいと思います。報道によると大手金融機関や…

ロシア株ETFの売買が停止される。償還は避けてほしいものの…

本日も引き続きロシア株ETFの観察日記です。昨晩は証券取引所でのロシア株ETFの取引が停止されました。すでに大口取引である投資口の新規設定や解約は停止されていたものの、取引所で行われる設定済み投資口の取引は継続されていました。今回はこの設定済み…

ロシア株ETFの理論価格がほぼゼロに。市場価格との乖離について考える

ロシア株ETFの理論価格(NAV)と市場での取引価格が乖離していることはこれまで度々記事にしてきました。本日も記事を書こうとしてロシア株ETFの理論価格を確認したところ、なんと理論価格は0.11ドル(3/3時点)まで下落していました。1月末時点の市場での取引価…

ロシア株が代表的な株式指数から除外される

本日もロシア株に関するアップデイトです。代表的なグローバル株式の株価指数からロシア株が除外される見込みであることが発表されました。指数に合わせて証券(株式)を組み入れるインデックスファンドは言うまでもありませんが、アクティブファンドにおいて…

ロシア株ETFへの買付注文受付が停止される。新規設定や解約も停止。レバレッジ型ETFは償還へ

最近の当ブログはロシア株ETF観察日記になっています。昨晩も大幅下落したら追加投資しようと証券口座にログインしたところ、私が利用しているネット証券でロシア株ETFの新規買付注文の受付を停止する通知が出ていました。受付停止になったのは新規買付注文…