岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

下げ渋るようになったように見える新興国株

昨晩の米国株市場は大幅下落。アマゾン社の決算が材料視されたとされていますが、メタ社(旧フェイスブック社)の決算を材料に急反発した反動との解釈もされています。金融政策の引き締めが鮮明化する中で株式市場は下落基調で推移していました。金融引き締め…

日本株より割安な新興国株。3月末のバリュエーションチェック

株式市場のバリュエーションチェックを行いました。今回もETFのホームページを参照し、PER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。なお日本株は同じ会社の英国法人が運営するETFのホームページ記載のデータであり、データ基準が異なる可能性があります…

日銀の金融政策決定会合、現状維持で1ドル130円台へ

日銀の金融政策決定会合が開催され、現行の金融政策を維持することが決定されました。金融政策の維持はある程度予想されていたものの、「悪い円安」を懸念する意見が出てきたことから、政策金利の今後の指針(フォワードガイダンス)には変更があるかもしれな…

ロシアの株式市場が官製相場で堅調な中、東証上場のロシア株ETFの理論価格がほぼゼロに

自身が投資している米国上場のロシア株ETFとは別に、東証上場のロシア株ETFの動向も継続的に確認しています。この度、東証上場ETFのロシア株の評価額をゼロとすることが、運用会社から発表されました。運用会社は評価額をゼロにした理由として、非居住者によ…

一件落着。マスク氏のツイッター買収が合意される

イーロン・マスク氏によるツイッター社の買収提案が合意に結びついたようです。ツイッター社の取締役会は全会一致でマスク氏の買収案を承認したとのことで、先日記事にしたような買収防衛策の話はより良い条件を引き出すためのポーズだったようです。私は多…

本当に怖いのは家計貯蓄が海外資産へ向かう時。近い将来に起こることはなさそうですが…

為替市場が急速に円安に動く中で、家計貯蓄が海外資産へ向かった時が本当の危機なのではないかとする記事が2本出ていました。市場が一方向に大きく動く際は、危機を煽るような記事が出てくるものですが、私自身が懸念して備えていた内容でもあり、興味深く読…

著名投資家の撤退判断から自身のロシア株投資を振り返る

先週の決算で利益と会員数の減少を発表したネットフリックスに今年の1月から投資していた著名投資家が、先週の決算を受けてそのポジションを解消したことが記事になっていました。推定される損失額は500億円超とのことで、決して小さい損失ではありません。…

一時的な円高を活かしてドルへの換金を済ませておきたい。協調介入の報道は空振りだった?

急速な円安が進む中、日米で協調介入を行うのではという報道が材料視され、為替レートは一時的に円高へ動きました。米国が為替介入することは想定外であったことから、為替市場の一時的な動きは理解できます。ただその後、強調介入の裏付けとなるような報道…

英国のシェルが手放したロシア資産の買い取りを中国の国有会社が検討しているらしい

経済制裁の一環として英国の石油大手シェルが手放す予定の資産(サハリンの石油ガス開発事業)を、中国の国有企業が買い取ることが検討されているという記事を読みました。中国以外の買い手との交渉は引き続き可能とのことですが、西側諸国の企業がこの資産を…

「潜在的な不履行」と判定されたロシア国債

ロシアが米ドル建てロシア国債の支払いをルーブルで行ったことについて、「潜在的な不履行」と見なす判断がくだされました。その大半が凍結されたとはいえ凍結されていない十分な外貨準備を有し、またエネルギー輸出を通じた収入を得ているロシアは、債務を…

ツイッター社の買収防衛策。今後に注目です

テスラ社の創業者であるイーロン・マスク氏がツイッター社の買収に名乗りをあげました。同氏はツイッター社の全株式を取得し、非公開化を目指すとしています。提案された株式の取得価格は54.2ドルで、この水準はマスク氏がツイッター社の株式を取得し始める…

口先介入では止まらない円安。どこまで行くのか?

昨日から政府・日銀が円安に対する口先介入を繰り返していますが、口先介入にとどまることが見透かされいるのか、円安の勢いが止まりません。この記事を作成する時点で1ドル128円まで円安が進んでいます。口先介入であることが見透かされている理由として、…

ブログ開設1周年!今後も継続していきます

皆様に支えられ本ブログを解説して1年が経ちました。1日1記事のペースで更新しており、当初はブログ記事の話題探しに苦労していましたが、最近では話題探しに苦労することはなくなりました。ブログを始めたころは続けやすいと言われる、幅広い話題を扱う雑記…

ウクライナ侵攻をきっかけに戦争犯罪について考える。思ってもいなかった切り口がもたらす新たな視座

ウクライナ侵攻を題材に戦争犯罪について考えるテレビ番組を観ました。ウクライナ侵攻で戦犯というとロシアによる犯罪を想起するのが一般的であり、その番組でもロシアによる戦争犯罪を中心に紹介していたのですが、戦争犯罪の概念を説明する中で、ウクライ…

業界リーダーとしての気概。HISがハワイ行きツアーの募集を再開する

旅行大手のHIS社がハワイ行きのツアーの募集を再開するようです。外務省が感染症に関連した渡航制限レベルを渡航中止勧告から引き下げたこと、入国時の待機が免除されるようになったことがツアー募集再開の理由とのことです。現在の海外旅行で最も面倒な手続…

それを言っちゃあお終いよ。通貨発行益をあてにする黒田総裁

1万円札に1万円の価値があると考えられているのは、法律が決済時の利用を強制していることに加え、1万円を発行する中央銀行、日本銀行に対する信認が大きいと思います。それ故に私達は発行費用が数十円(検索したところ約25円でした)の紙切れを、1万円の価値…

基軸通貨としての米ドルの地位が低下しているらしい。数十年単位で起こるであろうドル離れ

基軸通貨としてのドルの地位が低下しているという記事を読みました。今回のロシア政府に対する制裁を受け、米国の意に沿わない行動を取ると外貨準備が封鎖される可能性があることを知った国が、外貨準備の分散を図っているそうです。いざという時に外貨準備…

日本がコロナ鎖国から開放されるのはいつのことか?海外へ出かけた友人の体験談

先日、中国でゼロコロナ政策からの脱却が模索されている旨を記事にしました。その後に伝えられたロックダウン下の上海の惨状を知ると、私の見通しがいかに楽観的であったかが分かります。中国政府の基本姿勢は引き続きゼロコロナであるようです。話は変わり…

口先介入に反応しない為替市場。実弾を使った介入が必要なのでは?

再び125円台に進んだ為替市場に対し、鈴木財務大臣が「緊張感を持って注視する」と発言し、この発言を受けて為替市場が少しだけ円高に振れました。ただ今回の口先介入が効いたのは一時的で、現在では発言前の水準に戻っています。 セントルイス連銀のデータ…

ロシアをデフォルトに追い込む西側諸国。既発債の投資家を痛めつけても仕方ないのでは?

米国はロシア政府が米国の金融機関で保有しているドル資産からの国債利払いを認めず、このためロシア国債がデフォルト(債務不履行)となる可能性が高まっているそうです。私はウクライナ侵攻を受けたロシアに対する経済制裁は当然であり、しっかり取り組むべ…

関係性の維持には犠牲が求められる

欧州中央銀行が域内国の債券利回りが極端に上昇した時に備えた対応策を策定しているという記事を読みました。その対応策においては各国の債券利回り(負債調達コスト)は基本的に各国で取り組むべき課題と位置づけられているものの、単一国で受け止めきれない…

ロシア中銀が政策金利を引き下げる。金融市場は概ねロシアの思惑通りに動いている模様

ロシア中銀がルーブル防衛のために20%に引き上げた政策金利を、17%に引き下げました。引き下げたといっても17%と高い金利であり、引き続きルーブル防衛を重視した金融政策が続けられているわけですが、平常化に向けた歩みを始めたとも言えるでしょう。先日来…

コロナ対策や原発再開で政策転換が難しいのはシルバー民主主義の弊害か?

日本のコロナ対策の出口が見えないことや、同じく日本の原発再稼働が経済界から期待されつつも再開が難しいことが記事になっていました。いずれの記事も政治的な判断がくだせないことがその一因と分析しています。私自身はコロナ対策は平常化し、原発は再稼…

官製相場とはいえ底堅い値動きを見せるロシア関連資産

ロシアの通貨や株式が堅調な値動きを示していることについて、官製相場であり長続きしないとする意見が一般的です。私自身もこの意見に同感ですが、想定以上に堅調な値動きを受け、その背景を分析する記事が出てきました。今日私が読んだ記事では、ルーブル…

考えたことを実行に移せるとは限らない。円安が進みドルへの換金タイミングを逃す

昨日はFRBの幹部がバランスシートの急速な縮小を示唆し、金利が上昇、為替はドル高になりました。先日から記事にしているように私は株式を購入するために円をドルに換金する計画(米国ETFを通じた株式投資であるため、ドルに換金する必要があります)で、ここ…

中国がゼロコロナ政策からの脱却を模索し始める。日本はどうやって平常化するのか?

だいぶ前になりますが、ゼロコロナ政策を採用している中国でゼロコロナ政策からの転換を示唆する動きが見られたという記事を読みました。その後上海でロックダウンが行われるなど、相変わらずの面もあるようですが、とはいえ少しずつ現実的な政策が選択され…

米国務長官がルーブルの今後の下落を予想する。ロシア関連証券の取引制限は経済制裁と言えるのか?証券発行を制限すれば良いのでは?

米国務長官がルーブルの価格回復に対し「人為的な相場下支えの結果であり、持続不可能」と分析しているそうです。先日当ブログで記事にした通り、ロシアの資本市場では当局の強力な規制の下、限られた投資家(当然のことながら外国人投資家は排除されています…

資産価格の回復で年初からの下落を取り戻す。3月末の資産チェック

3月末時点の資産チェックを行いました。3月は年初からの下落が一段落し、株式は1.6%の上昇、クレジットは1.7%の下落、為替が5.8%の上昇となりました。これを受けて資産全体では約5%の増加となっています。3月は為替の動きが大きく、115円だったドルが121円台…

理論価格が復活した東証上場のロシア株ETF。米国上場のETFは相変わらずほぼゼロのまま…

ロシア株の取引が再開された後、ロシア株に投資する米国ETFの理論価格(基準価額)がほぼゼロのままで、取引再開前後で価格が変わっていなかったことは先日記事にした通りです。ところが昨日ふと気になって東証上場のロシア株ETFの理論価格を確認したところ、…

官製市場によってつり上げられている(?)ロシア株市場

売買不能になっているとはいえ、自身が保有するロシア株にどのような値が付いているのかは気になるものです。後述の通り外国人投資家の取引は制限されているものの、モスクワ証券取引所は売買を再開しており、その価格推移をほぼ毎日確認しています。厳しい…