岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ESGやSDGsに取り組む根拠。資本市場を通じたグローバル化について

ESGやSDGsに取り組む根拠を問う、とても興味深いブログ記事を読みました。その記事ではまず、コロナ禍の初期に政府が銀行を通じて飲食店に対して自粛を強制させようとした(自粛しない企業に対する融資を引き上げるように指導しようとした)ことに対し、世論が…

7月末の資産チェック。追加投資用のドルが積み上がっていた

月末の週末ということで、毎月の資産チェックを行いました。7月は株式(VT、ドル建て)が7.0%の上昇、クレジット(JNK、ドル建て)が6.3%の上昇と、リスク性資産が上昇しました。クレジットの上昇幅が大きいですが、これは先月の下落(8.0%)が大きかったことの反…

米国GDPの2四半期連続マイナスでドル安へ

昨日は米国の4−6月期のGDPが発表され、2四半期連続のマイナス(1−3月期は1.6%減、4−6月期は0.9%減)となりました。市場予測ではプラスになると見込まれていただけにこの結果はサプライズで、FRBの大幅利上げ観測が後退したことから債券利回りは低下、ドルも…

昨晩のFOMCを受けて若干の円高へ。ドルを買い増す

昨晩のFOMCは事前予想通り0.75%の利上げとなりました。一部では1%の利上げが見込まれていましたので、為替はその分ドル安に動きました。株式はパウエル議長が記者会見で利上げペースを将来的に落とすことを示唆したことを好感し、株式は大幅に上昇しました。…

日本政策投資銀行が投資会社へ。組織の肥大化は宿命的なもの

日本政策投資銀行がその主力業務を融資から投資へ切り替えることを計画しているようです。日本政策投資銀行については株式会社に転換し、国が100%保有するその株式を売却する方針が決まっていますが、東日本大震災に関連した融資への対応もあり、売却計画は…

ロシア株に投資してしまった私が夢想する、ウクライナ侵攻の帰結

(記事見出しにある通り私はロシア株ETFに投資しています。このため本記事は希望的観測とバイアスが含まれているであろうこと、予めご承知おきください)私が投資している米国上場のETFは米ロ相互の売買制限によりロシア株の売買ができず、売買停止かつ値がつ…

いずれの国の政治家も緊縮財政は苦手

物価上昇が起こった際の教科書的な対応は、金融政策では引き締め、財政政策は緊縮財政とされています。歴史的な物価上昇を記録している米国では定石通り、金融政策では引き締めを行っています。ただし財政においては増税と支出増を組み合わせた経済対策のう…

香港の富裕層が日本の不動産を買っている。不動産市場に買い手が増えることは基本的に歓迎すべきこと

香港の富裕層の日本の不動産への投資姿勢が、円安によって強まっているという記事を読みました。私は人口が減少する国で不動産を保有することは得策でないと考えており、このため香港人に限らず外国人が日本の土地を購入することに対して違和感を感じていま…

6月末のバリュエーションチェック。割安でも収益性が低いと食指が動かない

株式市場のバリュエーションチェックを行いました。今回もETFのホームページを参照し、PER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。なお日本株は同じ会社の英国法人が運営するETFのホームページ記載のデータであり、データの基準が異なる可能性がありま…

ロシア産原油の輸入がゼロになったのは、日本企業の自主的な判断によるものだった?

ロシアへの経済制裁に関連し、エネルギーの輸出入はなにかと話題になっています。つい先日もバイデン大統領がサウジアラビアに増産を依頼するために直々に同地を訪問したり(どうも断られた模様です)、ロシア産原油価格に上限を設定しようとしたらインドが抜…

円高見通しと今後の円安余地を確認し、自らを落ち着かせる

米国上場のETFへ投資するため手元の円をドルに換金しようとして、6月末の135円台からさらに円安が進んでいることを認識し、ドルへの換金をためらってしまいました。私自身、円の将来に対して悲観的であり、このため円安進行は予想していた事態ではありますが…

機関投資家が総弱気との調査結果で株価が反発する

昨晩の米国株式市場は2%超の大幅上昇になりました。複数の要因が指摘されていますが、その一つに機関投資家向けのアンケート調査でリスク選好度が世界金融危機(リーマンショック)以来の低水準まで下落したことがあるようです。景気後退の可能性を織り込んで…

「債務の罠」による政権転覆は貸し手にとって、もっとも避けたい事態だったはず

スリランカが債務危機に陥り、同国民は輸入に頼っている生活必需品が入手できず、大変な暮らし(燃料が不足したり、電気が使えなくなっているようです)を強いられています。スリランカには中国が一帯一路構想に基づいて多額の融資をしており、負債が積み上が…

液化天然ガスが確保できなくなると、日本は電力確保がかなり困難になるらしい

日本が液化天然ガス(LNG)の権益確保に失敗するとLNGの価格が上昇し、結果、電力価格がさらに上昇するかもしれないとする記事を読みました。調べてみると日本の発電量の約4割が天然ガスによる火力発電であり、たしかにLNGの確保に失敗すると電力確保に支障を…

中国の半導体業界で急成長企業が続出。経済制裁は制裁される側の独り立ちを促してしまう

米中対立の結果、経済制裁の対象となった中国の半導体業界で、急成長企業が続出しているという記事を読みました。中国政府は制裁の影響を緩和するために国内企業の成長を援助し、また中国内で半導体を使用する企業も必要な半導体の確保のために国内の半導体…

日本はイールドカーブ・コントロールを無事に解除できるのか

かって米国の財務長官を務めた学者のサマーズ氏が日銀のイールドカーブ・コントロールの脱却について「その際に何が起こるのか完全には分からない」との見解を示しました。日銀は10年国債の金利を±0.25%以内に抑えるイールドカーブ・コントロールという政策…

ヒースロー空港の人手不足に見る雇用慣行の違い

英国のヒースロー空港が人手不足で急増する利用者に対処できず、同空港を利用する航空会社に航空券の発券停止を要請したそうです。記事によると空港の利用者数はコロナ前を下回っているものの、空港職員が不足しているそうです。コロナ禍において職員を減ら…

自戒の念をこめて。我々国民はもっと政治に興味を持った方が良い

先日の参院選の結果を受けて、憲法改正よりも経済対策を重視して欲しい旨を記事にしました。選挙の論点が憲法改正でなかった以上、まずは目先の問題を優先すべきと考えたためです。こうした私の感覚を裏付ける世論調査の結果が出ていました。その世論調査に…

株式市場における「鳥の目」と「虫の目」の食い違い

将来のことなど分かるはずがないと理解しつつ、株式市場の今後に関する記事を読んでいます。最近では景気後退懸念を背景にして株式市場に対して弱気な見方が広がっており、弱気な記事が多いのですが、強気な意見を紹介する記事もあります。そうした数少ない…

マスク氏のツイッター買収提案撤回

イーロン・マスク氏によるツイッター買収提案には、提案後の株式市場の全体的な下落によって暗雲が漂っていましたが、この度同氏は提案の撤回を発表しました。今回の提案については、株式会社の取締役のあるべき姿(ツイッター社の取締役は条件闘争のためにま…

参院選の結果を受けて。まずは経済対策を最優先して欲しい

昨日の参院選は自民党の大勝という結果になりました。現行の経済政策が継続されることを見越し、市場は株高・円安で反応しています。選挙結果を分析する記事をいくつか読みましたが、今回の大勝で岸田氏は長期政権が可能となり、同氏が必要と考える課題にじ…

比例代表は候補者名を記載した方が良い。投票所でも候補者名は書いてあります

本日の参議院選挙、投票してきました。参議院選挙には選挙区と比例代表の2つの投票があります。選挙区は候補者名、比例代表は政党を選ぶのですが、比例代表の投票の際に候補者名を記入することも可能です。比例代表で候補者に投じられた票は所属政党の票とし…

安倍元首相の銃撃事件報道に日本社会の進化の側面を見る

昨日安倍元首相が銃撃され、治療の甲斐なく亡くなりました。ご冥福をお祈りします。この事件を巡っては様々な論点が識者によって語られており、今後どのような世論が形成されていくのかを見守っていきたいと思います。様々な報道に接して感心したのは本件に…

若くて多様性のある次期英国首相候補たち

英国のジョンソン首相が辞意を明らかにしました。早速後継候補に関する記事が出ていましたのでその所感です。まずブックメーカー(何事も賭け事にするのはこの国の特徴ですね)によって最有力候補とされている貿易政策担当相は49才の女性です。15才で母親を失…

ルーブルが急落!ロシアがルーブル高の解消に乗り出す

6月下旬以降、ロシアの通貨ルーブルの価格が急落(対ドルで15%下落)しています。ルーブルの価値はウクライナ侵攻後に急落し、3月初旬まで下落し続けました。これに対しロシア政府は利上げ、輸入代金の一部をルーブルに換金することを義務付ける、外貨引き出し…

ナンピン買いに関する動画を視聴する

資本市場では景気後退入りの可能性が強く意識されるようになり、株価は再び下落しています。私は株価が下落した場合に追加投資を行う計画で、そのため株価が下落し始めると追加投資を検討し始めるのですが、そんな時にナンピン買いに関するYouTube動画を視聴…

チャーチルの伝記映画を見て緊急事態における議員の判断について考える

ウィンストン・チャーチルの伝記映画を見ました。ドイツ軍がフランスに侵攻し、フランスに駐留していた英国軍がフランスで全滅される可能性があった頃を舞台にしています。開戦当初に英国がここまで追い詰められていたのには驚きましたが、そうした時期にチ…

バイデン大統領がガソリンスタンドに値下げを迫る

米国のバイデン大統領がガソリン価格の引き下げをガソリンスタンドの運営会社に迫りました。記事ではバイデン大統領によるツイートが引用されており、かなり直接的な表現で価格引き下げを求めています。映画などを見ているとガソリンスタンドの経営は個人経…

6月末の資産チェック。配当額が増えていた

週末なので6月末の資産チェックを行いました。6月は株式(VT、ドル建て)が8.8%の下落、クレジット(JNK、ドル建て)が8.0%の下落となりました。株式の下落幅は珍しいとは思いませんが、クレジットの下落は大きい方だと思います。ドル建てではかなりの下落幅にな…

物価上昇の本番はこれからか。物価上昇を後押ししているように見える財政・金融政策

アップルが日本での販売価格を値上げしました。同社はその理由を明らかにしていませんが、円安がその原因と目されています。このことを伝える記事ではこうした動きは他の電機メーカーに波及する可能性があると指摘しています。値上げ圧力にさらされているの…