岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

若くて多様性のある次期英国首相候補たち

英国のジョンソン首相が辞意を明らかにしました。早速後継候補に関する記事が出ていましたのでその所感です。

まずブックメーカー(何事も賭け事にするのはこの国の特徴ですね)によって最有力候補とされている貿易政策担当相は49才の女性です。15才で母親を失ったり、大学進学前にルーマニアの孤児院で働いていたり、マジシャンのアシスタントを務めたことがあるなど、様々な経験をしてきた人物のようです。
次に有力と目されている前財務相(ジョンソン首相との見解の違いを理由に財務相を辞任)はインド系で、金融業界で立身した42才の男性です。名門大学を卒業し、金融業界で出世したところを見ると、優秀な人なのでしょう。
その他に有力候補とされる国防相は元陸軍将校の52才の男性、外相はEU離脱を取り仕切った経験を持つ46才の女性、前保健相は移民2世のバス運転手の息子で金融機関出身の52才の男性とのことです。

いずれの有力候補も(いわゆる二世議員ではなく)自身の才覚で首相候補になるまでになった人物のようです。また40-50代と若く、多様性のある候補者たちという印象を受けます。

政治家に求められる資質はその国の文化によって異なりますし、また政治家は若ければよいというものでもない(ジョンソン首相のパーティー疑惑などは若さ故の失敗のような気がします)と思います。高齢化が進んだ国民の代表は自然と高齢になるような気もします。また日本で無理にルーツの多様性を目指すことは現実的ではありません(男女の差は正せると思いますが…)。そうと分かっていながら、英国の次期首相候補たちを見て、日英の政治家の層の差を感じてしまいました。

 

reedonshore.hatenablog.com