岸辺の日記

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機関投資家が総弱気との調査結果で株価が反発する

昨晩の米国株式市場は2%超の大幅上昇になりました。複数の要因が指摘されていますが、その一つに機関投資家向けのアンケート調査でリスク選好度が世界金融危機(リーマンショック)以来の低水準まで下落したことがあるようです。

景気後退の可能性を織り込んで市場は下落基調で推移している最中ですが、世界金融危機に比べると経済環境はかなりマシと考えられ、これほどの弱気はたしかに行き過ぎのように思います。おそらく市場参加者はこれ以上の市場心理の悪化は考えづらいとして、目をつぶって株式を買ったものと思われます。

この調査で同時に聞いているリスク要因は、高インフレ・世界的な景気後退、タカ派中央銀行、大規模なデフォルトといったものでした。最後の「大規模なデフォルト」が何を念頭においているのか分かりませんが、これを除くと、これらは既にある程度は市場に織り込まれているように思います。

昨晩の市況を解説する別の記事では現在発表が相次いでいる4−6月期の企業決算が不振となる可能性も織り込まれており、今後は決算が事前予想よりも良かったことによる株高の可能性があるとのことです。

「これ以上の弱気は考えにくい」「業績不振はかなり織り込んだ」というなんともハッキリしない市場上昇要因ですが、強気相場は懐疑の中で生まれるものとも言われています。私は1週間くらい前の下落局面で株式へ追加投資できておらず、少し残念な気持ちがありますが、とはいえ今回の反発にあまり焦ることなく、次なる下落を待ちたいと思っています。仮に追加投資できなくても「これまでの下落局面で追加投資できているのだし…」と自分に言い聞かせることにします。

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