岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

再び新興国の時代が来るのか?

中国政府による自国企業への規制等により軟調な展開が続いている新興国株式ですが、今後は先進国株式よりも高いリターンが見込めるのではないかとする記事を読みました。直近10年間は好調な米国株式に牽引されて先進国株式が新興国株式を上回っていましたが…

パウエル議長はマエストロか、それもと市場の応援団か。そして最終的にエコノミストが正しいのか?

世界最大規模の債券運用会社を率いたモハメド・エラリアン氏がパウエル議長の政策運営に対して疑問を投げかけるコラムを読みました。先日お伝えしたようにパウエル議長の対応は市場のことを慮った名タクトだったと私は思うのですが、エラリアン氏はこの対応…

中国経済に関するメモ②。中国のことだけを考えていれば良いわけではなさそう…

一昨日に続いて中国経済に関するメモを記録していきます。現在中国で起こっていることは、改革開放に匹敵するほどの大転換になる可能性があり、要注目だと思っています。 reedonshore.hatenablog.com 私の読んだある記事では「共同富裕」という新たなスロー…

今回も結果的に名タクトを振ったマエストロ。パウエル議長

注目されていたジャクソンホール会合でのパウエル議長の講演が終わりました。事前の予想では早すぎる金融引締め(といってもテーパリングですが)によって株式市場が調整するのではないか、逆に現状維持を続けることで物価上昇が管理不能になるのではないか、…

中国経済に関するメモ①。中国は長期的に衰退するのか?

じっちゃまこと広瀬隆雄さんが中国株式についてツイートされていたのでその大意を記録しておきます。昨今の中国株式市場をめぐり、長期的な視点を提供してくれているように思います。①機関投資家は顧客に対する義務があるため、米国での上場廃止リスクのある…

映画「パージ」を見て映画評論について再び考える

映画を見るにあたり、シリーズ化されているものはその第1作はなるべく見ておくことにしています。シリーズ化されているということは何かしら良い点があったはずで、それならば見ておこうというわけです。「パージ」というこの映画もシリーズ化されていること…

ワクチン2回目を打ってきました!

ワクチン1回目からおよそ3週間が経ち、2回目のワクチンを打ってきました。2回目は1回目よりも副反応が出やすいという話でしたが、私の場合は特に激しい副反応はありませんでした。ただ確かに1回目よりも筋肉痛が出始めるタイミングが早く、また前回は出なか…

中東出身の女優さんの名前を知る。ゴルシフテ・ファラハニさん

昨日「バハールの涙」という映画について記事を書きましたが、その記事を書くためにWikipediaを調べていたところ、見覚えのある名前に気づきました。主演女優を務めたゴルシフテ・ファラハニさんという人の名前です。なぜ見覚えがあったのかと言うとつい最近…

理解できないものも含め、世界には様々な価値観がある。映画「バハールの涙」

IS(イスラム国)によって幸せな家庭をめちゃくちゃにされたクルド人女性が、IS打倒を目指す軍事組織に加わって活動する様子を描く映画です。ISといえば人質を残虐な方法で殺害してその様子をインターネット上で公開するなどの所業や、支配地域での人権抑圧に…

確定申告の答え合わせ。答えが合わないがもう仕方ないか…

住民税の決定通知書が届いて以降、後回しになっていた確定申告の答え合わせを行いました。私は外国税額控除に加えてふるさと納税を行っているため、住民税が確定しないと、確定申告が正しく処理されているのかどうか、分からないのです。そしてブログ記事の…

クラッシック音楽の暴力性。映画「機械じかけのオレンジ」

スタンリー・キューブリック監督作品ということで見た本作。近未来という設定は監督が得意とする斬新な映像と相性が良く、「2001年宇宙の旅」と同様に、監督にとって得意なジャンルと言えそうです。そしてキューブリック監督にとってはいつもながらですが、…

少女はどこへ行った?映画「青いパパイヤの香り」

しっとりとした余韻の残る良い映画でした。1950年代のベトナムを舞台にした作品で、ベトナムらしさを感じさせる映像が満載です(なのですがこの映画、フランスのセットで撮影されたそうです!)。トラン・アン・ユン監督にとっては本作が長編映画のデビュー作…

パレスチナにおける高倉健。映画「オマールの壁」

アマゾンプライムで何度も「あなたへのおすすめ」として出てきたので、見てみました。そして「おすすめ」に値する、とても面白い映画でした。パレスチナにおける抵抗運動をテーマにした映画なのですが、そこで描かれる世界は平和な日本に住む私には文字通り…

大使館の撤退、その時何が起こるのか。映画「アルゴ」

この度のアフガニスタンの混乱を受けて思い出したのが、実話をもとにしたこの映画「アルゴ」です。イラン革命の最中に米国大使館が占拠され、大使館員の一部は脱出したのですが、その脱出した一部の大使館員を救出する作戦を描いています。なお脱出できなか…

アフガニスタンで何が起こっていたのか?タリバンの政権奪回を受けて

米国軍がアフガニスタンからの撤退を決めた後、アフガニスタンではタリバンがその支配地域を再拡大していましたが、あれやこれやと言う間に首都カブールも陥落してしまいました。米国軍の撤退することを伝える記事を読んだ際、撤退後にタリバンが政権奪回す…

バリュエーションチェック(2021年7月末時点)。新興国市場でバーゲンかと思ったら…

7月末の数値が更新されていたので、毎月恒例の株式市場のバリュエーションチェックです。前回と同様にPER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。世界全体(VT) 15.1 2.6 15.1米国(VTI) 24.5 4.2 17.8先進国(除く米国)(VEA) 15.1 1.6 11.7新興国(VWO) 4.…

パラリンピックは有観客での開催を!

今のところ後世に残る影響としてあまり良いものを残していないように思える東京オリンピック・パラリンピックですが、今回だからこそ後世に良い遺産として残せそうなことが、まだ残っているように思います。それはこれからの政治判断にかかってくるのですが…

「悪徳」な企業に投資するETF

先日、地雷をテーマとした映画を材料にESG投資について記事を書きましたが、ESG投資の真逆を行くETF(上場投資信託)を見つけたのでご紹介します。米国上場でティッカーVICE、悪徳という意味ですね。どのような企業に投資しているのかというと、アルコール・タ…

中国政府による同国企業への締付けは同国の経済発展に寄与するのか?

中国政府が海外(主に米国)市場に上場した企業やこれまで規制の対象としてこなかった企業に対し、締め付けを行うことは同国の資本市場の発展にどのような影響を及ぼすのでしょうか?資本主義国に住み、資本主義の考え方に慣れている私からすると、この手の規…

地雷の非人道性と、地雷メーカーに対する投資について。映画「アフガン・レポート」

アフガニスタンの前線を舞台に、地雷の非人道性を訴える映画です。地雷はその兵器としての効果を高めるため、殺傷能力をわざと落としているとされています。兵士を簡単に殺害するよりも重症を負わせる程度にした方が、負傷した兵士を助けるのに更に労力が必…

佳作を見て評論について考える。映画「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」

事故で妻を亡くした主人公の喪失感と変化を描いた映画です。余韻の残る良い映画だなと思ったのですが、ふとネット検索したところ、もの凄く詳しい解説が載っており、その解説の深さに膝を打つと共に、一つの映画からここまで多くを引き出せるものかと驚きま…

アマゾンプライム、結局お得なのか?

サブスクリプションサービスとしてアマゾンプライムを利用しています。この手のサービスはその必要性を定期的に確認した方が良いということで、後述の通り自分にとっては継続した方が良いことは明らかであるものの、その必要性を確認してみました。まずは利…

弱い円の長期化。購買力の格差は修正されるのか?

以下リンクにある7月末の資産チェックの記事で言及した通り、為替に関する面白い記事を読みました。 reedonshore.hatenablog.com その記事では日本円が極端に割安となっている理由を4つ(日本企業が海外投資に積極的であった、日本企業が円安メリットを受け…

100超の記事を更新して。アクセス数は増えるのか?

オリンピックやワクチンなど、鮮度が大事な話題を優先的に更新しているうちに報告が遅れてしまいましたが、当ブログへの掲載記事が100を超えました。仕事が本当に忙しい時はブログ更新が難しい日もありましたが、その他の普通の日は特に問題なく1日1記事のペ…

サイコパスとはこういうことか。映画「ナイトクローラー」

アマゾンプライムで見放題が期限切れになりそうなので、見てみました。ジェイク・ジレンホールが主演として出演しているのですが、この人ならではの役柄で、とても面白い映画に仕上がっています。職を探している若者がメディア関連の仕事を得て、のし上がっ…

原爆の日に思う、忘れないことの大切さ

今日8月6日は原爆の日、広島に原子爆弾が落とされた日です。こうした節目の日に、悲劇を思い出し、平和な環境で過ごせるありがたみを噛みしめることは大切だと思います。毎年この日は平和をテーマにした番組が多くテレビ放映されるのが習わしであったと思…

7月末の資産管理結果。9ヶ月ぶりの減少となる

7月の資産チェックをしたので、結果を記録しておきます。7月は外貨建価格(先進国株式は微増ですが、新興国株式は中国株式の下落を受けて結構下げました)と為替のダブルパンチで資産額が少し減りました。ここ最近、コロナバブルの追い風を受けて資産増が続い…

オリンピックにおけるメダルラッシュに思う。コンディショニングの重要性について

オリンピックでの日本選手の活躍が止まりません。この記事を作成している時点(8月4日)で金メダルの数は中国・アメリカに次いで3位となっています。この好結果の背景は、個々の選手の努力が第一なのでしょうし、その他に自国開催のオリンピックに向けて長期計…

ワクチン1回目、あっけなく終わりました

住んでいる自治体でのワクチン接種が可能になったので打ってきました。予約した時間の10分くらい前に会場である大きめの病院に到着したのですが、特に待たされることもなく摂取が完了しました。接種後1日以上が経ちましたが、注射を打った腕に痛みが出た程度…

パウエル議長でも分からないのであれば仕方ない。米国の金利低下について

空前の好景気とされている中、米国の金利が低下しているのですが、その理由がいまいち分かりません。その理由について、「パウエル議長も分からないのだから、あなたが分からなくても当然」とする記事を読みました。その記事の中でパウエル議長が推測した理…