岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

アフガニスタンで何が起こっていたのか?タリバンの政権奪回を受けて

米国軍がアフガニスタンからの撤退を決めた後、アフガニスタンではタリバンがその支配地域を再拡大していましたが、あれやこれやと言う間に首都カブールも陥落してしまいました。
米国軍の撤退することを伝える記事を読んだ際、撤退後にタリバンが政権奪回することを米国当局も予想していたことが書いており、そのことに意外感を受けた記憶がありますが、今回のタリバンの侵攻の速さはその当局の予想をも上回るものであったようです。

様々な記事を読むとアフガニスタン国軍は抵抗らしい抵抗もせずに都市を明け渡していたそうです。このことから推察するに軍の士気は低く、また旧政権は国民からの支持を失っていたように思います。米国当局が政権奪還されることをやむなしとしたことも考え合わせると、アフガニスタンにおけるこれまでの統治は上手くいっていなかったのかもしれません(プロパガンダの可能性もありますが、同国大統領がカブールを離れる際、多額の現金を持ち運んでいたという記事も読みました)。
このためタリバンによる統治が「よりましな」選択肢として容認されたのだとすると、アフガニスタンにおける国家建設を先進国のやり方で進めることの難しさを感じさせます。

ともあれこのような混乱が起こった際に犠牲になりやすいのは弱い立場の人々です。今回の政権交代でも市民が経済的な混乱に巻き込まれたり、国外に脱出しようとした人々が空港で事故死したというニュースが飛び込んでいます。またタリバン側は否定しているようですが、今後は先進国的な人権が認められにくくなるかもしれません。
月並みな感想ですが、弱い立場の人々が守られるよう、国際社会による監視はしっかりして欲しいものだと思います。

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