岸辺の日記

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消費者物価指数6.2%上昇を受けてFRBはどう動くのか?

先日の米国の消費者物価指数6.2%上昇を受け、来月の発表も同様に高インフレを示唆するものであれば、12月のFOMCではインフレ対応の金融引き締め策が検討されるのではないかとする推測記事を読みました。
6.2%という高インフレについてはバイデン政権も看過しない姿勢を見せており、インフレを放置すると政治問題化する可能性もあります。そのように考えると来月の発表も今回と同様に高インフレであれば、12月のFOMCで何らかの追加引き締め策が発表されてもおかしくない気がします。

その記事では引き締め策が発表された場合に市場が多少の混乱が起こるのではないかと予測しています。引き締めが検討される場合は金融政策の方向性が変わることになりますので、その予測は当たりそうな気がします。また最近発表される経済統計は高インフレを示唆するものが多く、次回の指数発表が高インフレを示唆する場合、FOMCを待たずに市場で混乱が起こることもありえるでしょう。このように考えると前回逃した買い場がまた現れるのかと期待したくなってしまいます。

FRBの金融政策をめぐってはイエレン財務長官(先代のFRB議長でもありますね)が、米国当局は1970年代のような高インフレは容認しないだろうとする見解を表明しています。高インフレを容認するとは言えないはずで、ポジショントークの可能性もありますが、実際にそうした姿勢で政策運営を行うのであれば、高インフレに対処する可能性は十分にあるでしょう。

一方でFRBの金融政策は緩和一辺倒で正しいとは言えないとする意見も、ベテランの著名投資家を中心に聞かれます。この「正しくない」姿勢を継続する場合、高インフレを示唆する統計が出ても、FRBは現在予想されている金融政策正常化の経路をなぞることになり、市場に混乱は発生しないのでしょう。

次回の消費者物価指数が高インフレを示唆するか、そしてその場合にFRBはどう動くのか、要注目です。買い場がやって来てくれるとありがたいのですが、さてどうなることやら…

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