岸辺の日記

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結局シンプルイズベストなのか。ハワード・マークス氏がすすめる賞与の運用方法

世間では賞与が出る頃なのでしょうか。クレジット投資の大家であるハワード・マークス氏が賞与の運用方法を個人投資家にアドバイスしています。

アドバイスでは投資先として①基本はS&P500のインデックスファンドに全額投資して放置、②高インフレと金利上昇を見込むなら変動利付債や不動産(インフレの影響を賃料に転嫁できる)、③インフレの影響を受けにくい企業(テクノロジー企業やイノベーションを売りにする企業)を挙げています。

基本となるインデックスファンドは日本人の視点では全世界型のインデックスファンドかと思いますが、①は納得です。

②については変動利付債や不動産が株式よりも優位であることが分からない点が難しいところかと思います。どの資産を選ぶのかは投資家のリスク許容度次第ですし、変動利付債が国債を意図しているのか、クレジット投資を意図しているのかも不明です(原文を読みに行けば分かるのかもしれませんが横着しました)。いずれにしても過去、株式はインフレ時においても良好な実績を残していたことは記憶しておくべきかと思います。

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上記は70年代以降の米国株式と米国インフレ率の推移ですが、高インフレ期であった1970年代や1980年代に株式が不調であったわけではないことが分かります。サンプル数が少なすぎてこれが今回も当てはまるとは限りませんし、また高インフレ期に株式の下落が起きていないわけではありませんが、株式は高インフレにある程度は強いようです。

最後に③のインフレの影響を受けにくい企業ですが、言っていることは分かりますが、どうやってそうした企業を見つければ良いかが難しいところだと思います。このように考えるとやはりシンプルイズベスト、インデックスファンドを買って放置するのが一番良いように思います。

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