昨晩のFOMCでは事前予想通りに0.75%の政策金利の引き上げが決定(FFレートは3.75-4%へ)されました。注目されたのがパウエル議長の会見です。次回もしくは次次回のFOMCで利上げペースを落とすことを示唆すると株価は上昇しましたが、その後に政策金利が最終的にどこまで上がるのかについて、従来予想よりも高くなる可能性を示唆したことから一転して株価は下落に転じました。
政策金利がどこまで上がるのかは物価次第ということで、今後も物価動向に注目が集まりそうです。現在のところ消費者物価指数の値は沈静化の兆しを見せており、政策金利の上限は現在予想されている5%近辺で済むように思います。ただコア指数は沈静化の兆しを見せていないとする見解もあるようで、引き続き余談を許さない状況が続くのでしょう。
私の当面の課題である追加投資の観点では、FRBの対応は追加投資の好機をもたらしてくれるかもしれません。株式やクレジット債といったリスク性資産に保有資産のほとんどを投資している立場としては、FRBがインフレ退治に失敗し、経済が壊滅的な打撃をうける事態は避けてもらわないといけません。そして利上げによってリスク性資産が再び下落した時が、追加投資の好機になるでしょう。
9月末から10月初にかけての下落局面での追加投資に失敗した私は、株式への追加投資は半ば諦めていましたが、パウエル議長がインフレ退治に最注力するのであれば、今後も年初来安値を更新する下落が発生するかもしれません。このように「追加投資を焦ることはなさそう」というのがFOMCの結果を見て思ったことでした。