岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

利上げ終了が意識され始める。投資家にとってありがたいことですが…

今年の米国株式市場は年初からFRBによる金融引き締めを背景にした金利上昇を嫌気し、下落してきました。利上げは着々と進み、政策金利は3-3.25%まで上昇、市場が利上げの終着点と見込んでいる4.75-5%にだいぶ近づいています(今週のFOMCでは0.75%の利上げが有力視されています)。

そして利上げ終了を意識して株式やクレジット債の価格は反発しています。私は株式が下がったところで追加投資したいと思っていたものの、少なくとも以下のところ追加投資の機会を逃し、このため大きな爽快感はなくこの価格反発を見守っています。

このため今回の価格上昇を見る目がどうしても斜に構えたものになるのですが、利上げが永遠に続くわけではないことは分かっており、また米国の物価上昇も沈静化の兆しを見せていたことも分かっていただけに、いわば当たり前のことを意識して価格が上昇することを意外に思っています。市場でその時々に注目される話題を「ナラティブ」と呼ぶようですが、現在の市場を動かしているナラティブが利上げ終了なのでしょう。

すでに資産の多くをリスク性資産に投資しているため、利上げ終了というナラティブで価格が反発することはありがたいものの、自身の着眼的の正しさだけでなく(私の場合、これも往々にして間違っているわけですが…)、市場参加者の注目点を意識しておかないといけないことに、資産運用の奥深さを感じています。

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