岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

予想を下回るCPIにまたも取り残される私のポートフォリオ。ただ市場は楽観的すぎる面もあるような…

昨晩発表された注目の米国消費者物価指数(CPI)は事前予想を下回る7.1%の上昇となりました。物価上昇のペースが落ち着いてきたことを好感し、株価は上昇、債券も上昇(金利は低下)、ドルは対円でドル安になりました。株式へ追加投資しようと思って円をドルに替えていた私にとって、今回の市場の反応は完全に取り残される形になりました。

市場がCPIの結果を好感したのは、FRBの金融引き締め(政策金利の引き上げ)ペースが落ち着くことを連想したからとされています。FRBの目下の関心事は物価上昇ですから、CPIを受けた今回の市場の反応は正しいように思います。また政策金利の引き上げが最終的に5%前後になるとする市場の予想も概ね妥当だと思います。

一方で市場が予想している2023年内の利下げについては、さすがに楽観的すぎる予想なのではないかと思っています。FRBの物価上昇の目標は2%の上昇です。物価上昇のペースが落ち着いてきたとはいえ、目標を大幅に上回る物価上昇を目前にFRBが利下げに転じることは難しいように思っています。そして実際、FRB高官は容易に利下げに転じることを警戒する発言を繰り返しています。

10月中旬以降の株高に乗り遅れた負け惜しみかもしれませんが「市場がFRBの物価上昇対策の本気度を再認識し、株価が下落する時期はやってくる」、そう自分に言い聞かせて今後の市場を観察していきます。

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