岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

バリュエーションチェック(2021年7月末時点)。新興国市場でバーゲンかと思ったら…

7月末の数値が更新されていたので、毎月恒例の株式市場のバリュエーションチェックです。前回と同様にPER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。

世界全体(VT) 15.1 2.6 15.1
米国(VTI) 24.5 4.2 17.8
先進国(除く米国)(VEA) 15.1 1.6 11.7
新興国(VWO) 4.8 2.1 15.7

各地域ともPERが若干低下していますが、特に目を引くのが新興国株で先月の11から4.8へ急減していることです。中国を中心に株価が下落したとはいえ、あまりに大きな下落であり、念のため他のデータを確認したところ、ここまで顕著には下がっておりませんでした。
これらの数値はETF運用会社のホームページから引用しているのですが、PERが大幅に変わっている割にPBRは動いていなかったり、数字の出方が変な気がします。今後継続的に数値を更新するにあたり、こうしたデータの癖は把握しておく必要があるなと思いました。

先月の記事にも書きましたが、新興国株はカントリーリスクがある分、先進国株に比べると割安に放置されるものですが、それにしてもPER4.8倍は相当な割引価格です。思わず色めき立ちましたが、美味しい話はそう簡単に転がってはいないものですね。

資本市場が全般的に割高と目される中で新興国株は相対的に割安と考える識者は多く、今日のようなガッカリがあったものの引き続き新興国株には要注目と考えています。
また、米国の金融政策が引き締めに転じると、金融市場にも何らかの影響が出てくるものと思われます。当面は米国の金融政策の変更を気長に待つことになりそうです。

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