岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

サイコパスとはこういうことか。映画「ナイトクローラー」

アマゾンプライムで見放題が期限切れになりそうなので、見てみました。ジェイク・ジレンホールが主演として出演しているのですが、この人ならではの役柄で、とても面白い映画に仕上がっています。

職を探している若者がメディア関連の仕事を得て、のし上がっていく話なのですが、主人公がなりふり構わず上を目指していく姿には、怖さと共にある種の清々しさを感じます。主人公はいわゆるサイコパスに該当する人なのですが、サイコパスであることが違和感なく表現できている(サイコパスを登場させる映像作品は多いですが、どこか誇張されていて、違和感を感じることが多いです)あたりはジレンホールならではだと思います。

この主人公は当事者としてではなく、距離を確保した上で関わるのであれば、有能で味方にしたい人物ではあります。ただ距離が縮まってくると、いつ自身の利益を優先して裏切るか分からず、そういう点はとても怖いですね。
こうしたサイコパス像は一般的なものだと思いますが、私自身はこれまでサイコパスの人物像をいまいち掴みきれておりませんでした。ただこの映画を通じ、サイコパス像を作り上げることができた気がします。自分の中でサイコパス像を作ってどうするんだ、という話ではありますが…