岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

「悪徳」な企業に投資するETF

先日、地雷をテーマとした映画を材料にESG投資について記事を書きましたが、ESG投資の真逆を行くETF(上場投資信託)を見つけたのでご紹介します。米国上場でティッカーVICE、悪徳という意味ですね。どのような企業に投資しているのかというと、アルコール・タバコ・ギャンブル・ファーストフード・ゲーム業界・その他(ここの兵器メーカーが含まれる模様)・大麻関連企業等です。

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このETF自体は運用コストが高く(変動費用を含めて1.59%、時限的な割引が効いて0.99%に)、個人的に投資対象にはならないと思うのですが、その考え方は興味深いです。このETF運用会社の説明によると、悪徳企業への投資は、
・景気に左右されない一定の需要
・高い収益性
・高い配当
・高い参入障壁/ブランド力
・国際性
が期待できるとのことです。収益性・配当・国際性についてはよく分かりませんが、一定の需要や参入障壁が高い点は理解できます。

先日の記事に書いたように兵器メーカーに対する投資には抵抗感がありますが、それ以外の銘柄には特段抵抗感がありません。個人の判断で、ハマりたい人はハマれば良いように思います。ファーストフードやゲーム業界が「悪徳」と分類されているのも、言わんとすることは理解できますが、面白いです。なぜだか分かりませんが、ファーストフードが無性に食べたくなることがありますね。

ETF運用会社の説明の中に、リンカーンの言葉が紹介されていました。「私の経験上、悪徳(Vice)のない人には美徳(Virtue)が少ないものだ」上手いことを言いますね。