岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

6月末のバリュエーションチェック。割安でも収益性が低いと食指が動かない

株式市場のバリュエーションチェックを行いました。今回もETFのホームページを参照し、PER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。なお日本株は同じ会社の英国法人が運営するETFのホームページ記載のデータであり、データの基準が異なる可能性があります。

世界全体(VT) 14.4 2.3 15.2
米国(VTI) 17.7 3.2 19.6
欧州(VGK) 11.6 1.7 13.1
新興国(VWO) 10.7 1.9 14.6
日本(VJPN) 12.4 1.2 10.5

全地域でバリュエーションは低下していますが、その中でも米国株のバリュエーション低下は目立っています。それまで相対的に割高であった反動と考えることも可能かもしれませんが、米国企業の収益性の高さ(上記の通り、ROEは突出しています)を考えると、米国株のお得感は強まっているのかもしれません。

収益性の観点では日本株の魅力はやはり少ないと言わざるを得ず(ROEは最も低い水準です)、このためバリュエーションが安くなっても買いにくいところがあります。そして新興国株の収益性は米国よりも低いものの、引き続き魅力的に見えます。現在は極端に割安となっていますが、これは中国(新興国株の35%が中国株です)の景気後退と西側諸国の間の経済的対立を懸念してのことだと思います。

割安である根拠は理解しつつ、収益性の高い新興国株が日本株よりも安い価格で取引されている点には投資妙味を感じます。今週は先進国株を中心に株価が反発したものの、新興国株の戻りは鈍いままです。あまり焦りたくはないですが、次の追加投資先は全世界株でなく新興国株になるかもしれません。

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