岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

6月末の資産チェック。配当額が増えていた

週末なので6月末の資産チェックを行いました。6月は株式(VT、ドル建て)が8.8%の下落、クレジット(JNK、ドル建て)が8.0%の下落となりました。株式の下落幅は珍しいとは思いませんが、クレジットの下落は大きい方だと思います。ドル建てではかなりの下落幅になりますが、為替(ドル円)が5.5%の上昇となり、資産全体では0.7%の上昇になりました。

今回のチェックで感じたことは金利上昇の影響もあり、ETFから発生する配当金が増えていることです。前年同月の実績と比較しているのですが、為替の影響を取り除いたドル建てでも配当総額が増えています(年明け以降の市場下落局面で追加投資を行っていたこともその要因ではあります)。

ETFはタコ足配当は禁止されており、配当に充当できる資金は株式配当や債券の利息に限られると認識しています。クレジット債に投資するETFについては、金利上昇による債券利息が増え、それが配当増につながっているわけです。一方で金利上昇により債券の価格は下落し、配当は増えているものの、ETFの価格は低下しています(先月で言うと8.0%の下落)。金利上昇の影響は全体ではマイナスになります。

私は資産運用の効率という観点では配当はマイナスと考えています。配当がない場合は売却時まで課税されませんが、配当がある場合はその都度課税されます。また配当で得た資金を再投資する必要に迫られます。配当がないファンドへ投資し、自身の判断で売却した際にまとめて課税された方が投資効率は良いはずです。

とはいえ資産を取り崩す時期に入った場合、配当を通じて資産を取り崩すことによる心理的な安心感は大きいと思っています。配当で得られる資金はある程度は計算できる収入ということになり、安心して使うことができるわけです。

このように整理すると、資産取り崩し期の心理的な安心感を、課税タイミングの放棄と再投資を自ら行う手間ひまで買っている感覚になると思います。この心理的な安心感がどのくらい貴重なものなのか、これは実際に資産取り崩し期に入ってみないと分かりません。配当を使って生活するようになった時、自身がどのように感じるのか、少し楽しみです。

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