岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

口先介入では止まらない円安。どこまで行くのか?

昨日から政府・日銀が円安に対する口先介入を繰り返していますが、口先介入にとどまることが見透かされいるのか、円安の勢いが止まりません。この記事を作成する時点で1ドル128円まで円安が進んでいます。

口先介入であることが見透かされている理由として、日銀が金利上昇を抑える政策を取っていることが挙げられます。

日銀は10年国債利回りを0.25%以内に抑えることを政策目標としており、日米の金利差拡大が材料視されている現在では、これは円安圧力になるためです。日銀のもう一つの目標である2%の物価上昇が達成されない現在、この目標を取り下げるわけにはいかないと思われ、そうである以上円安圧力は継続するものと思われます。
(円安による輸入物価の上昇の影響を見込むと2%という目標達成は視野に入ってくるように思いますが、仮に目標達成しても日銀は金融政策を正常化できないとする識者もいます。この点は後日考えたいと思います)

また外貨準備資産を売却して外貨売り・円買いを起こす介入は、外貨準備に限りがある以上、簡単に選べる選択肢でないことも為替市場で意識されているのでしょう。

予想される確率はとても低いようですが、米国の当局者がドル高を抑制するような発言をすることも期待されているようです。ただし米国は高い物価上昇に苦しめられており、物価上昇を抑制する要因であるドル高を牽制する発言は期待しにくいと考えるのが普通であるように思います。

このような背景によって止まらない円安。私は円をドルに換える機会を探していただけに、もっと早く換金しておけばよかったと後悔しきりです。日銀の政策転換は物価目標の達成を確認して後のことだとすると、取り急ぎ円安を止めるには介入を行うしかないと思うのですが、当局者はまだ介入は早いと考えているのでしょう。今後の展開を見守っていきます。

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