岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ロシアのテレビ局で放送中に起こった抗議活動に思う

ロシアの国営放送の放送中にスタジオに乱入した女性が戦争に反対するプラカードを掲げたという記事を読み、その様子を見てみました。動画にはスタジオに乱入する足音、女性の思いつめた表情、その後別の映像に差し替えられる様子が映っています。女性の表情からはその信念の強さを感じさせられます。

記事によればこの女性はこの放送局の職員だったそうで、おそらくは安定した立場にいたものと思われます。ただこのようなことをした以上、この人は無事で済むとは思えず、実際に私が読んだ記事でも起訴されるとの見通しが紹介されていました。今回の侵攻に対して反対するロシア人も多いと聞き、実際にデモや参加者が検挙される様子も画像を通じて見ていましたが、今回の女性が一番印象に残りました。とても勇気のいることだと思います。

このように今回の侵攻に反対する人は多いわけですが、一方で国際政治の世界では冷静な対処が続いています。米国のバイデン大統領はウクライナのために第3次世界大戦を起こすことはないと発言し、わざわざハッキリと言わなくても良いだろうと思いましたが、米国を中心としたNATOが参戦すると世界大戦となってしまうのもその通りです。またドイツの財務相が石油やガスをロシアから購入することを制裁の対象にすることに反対しているのも、ドイツ国民や経済に与える悪影響を考慮してのことを思われます。

米国の大統領やドイツの財務相は侵攻に対して憤っていないわけではなく、冷静に対処して事態の沈静化を図っているわけです。彼ら(この中にはロシア国内で抗議活動をしている人も含まれます)の努力が実って、ウクライナとロシアの両国が元に戻ることを祈念しています。ロシア株に投資している私にとって、この祈りは切実です…

reedonshore.hatenablog.com