岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ロシア株の市況記事を読む。自分がロシアの個人投資家だったらどう動くか?

ロシア株に関する日本語の情報発信はあまり多くありません。そうした中で貴重な市況記事を読みましたので、その内容を記録しておきます。

同記事では先週のロシア株市場の動きとして、ルーブル高は上昇要因、経済制裁の内容をめぐる思惑は上下ともに左右しうる要因として捉えていました。ルーブル高の要因として、輸入業者の外貨需要が弱いこと(これは経済制裁によって輸入が困難だからでしょう。一方で輸出はエネルギーを中心に侵攻前ほどではないにせよ継続しています)、ロシア国内の資本規制を挙げています。いずれも認識していた要因ですが、私以外の人も同じように見ていたことが分かりました。短期的な今後の注目要因は、軍事侵攻や経済制裁、エネルギー価格の動向とのことで、これらも目新しいものではありません。長期的には外国人投資家の売り圧力をロシア株市場が受け止めることができるのかが非常に重要になるでしょう。

本日ふと考えたのが自分がロシア人だった場合、どのように資産を防衛するかです。ウクライナ侵攻直後から資本規制が始まり、外貨への換金は困難になっていると聞きます。
資産を海外に移せないのだとすると、戦争によるインフレで手持ちのルーブルの価値が下がるのがもっとも避けたい事態でしょうから、ロシア国内で価値の維持が期待できるモノを買うことになるのだろうと思います。実際に侵攻直後に車や高級ブランド品が飛ぶように売れたという話を聞いた記憶があります。
とはいえ私は車と高級ブランドのいずれにも詳しくなく、お店に行っても何を買えば良いのかよく分かりません。そうした人間にとっては、金や仮想通貨、保存の効く食べ物などを買うことになるのかもしれません。
またインフレに強いという意味ではロシア株は有力な候補になると思います。ウクライナ侵攻以来、意外に堅調なロシアの株式市場は(政府系の資金だけでなく)個人投資家が買い支えしているのかもしれません。

ともあれそうした事態に巻き込まれないよう、普段から国際分散投資を心がけておくことが一番大事だと思います。一方でロシアのファンドが米国等の西側諸国で資産凍結に近い状態になっている可能性はあるように思います。ロシア国内の国際分散投資家が今回の侵攻を受けてどのようなことになっているのか、明日以降調べたみたいと思います。

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