岸辺の日記

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ロシアの資産接収によって新世代の新興財閥が生まれるのか?

ロシアが同国から撤退する外国企業の資産を接収ないし国有化する方針を示しました。資産接収というと完全に戦時下の経済政策という印象があり、ロシアと西側諸国との関係悪化をまじまじと感じさせられます。

この記事を読んで思ったのはロシアで新たに次世代の新興財閥が出現するかもしれないということです。現在のロシアの新興財閥が生まれたきっかけは、ソ連崩壊の混乱期に国営企業の民営化や国有資産の払い下げが行われた際、主に政権と親しい人物がこうした資産を安値で取得したことと言われています。今回接収された資産は競売にかけられるようですが、その際に有利な条件で資産を取得できた人物は新たな次世代の新興財閥を作り出すのかもしれません。

現在の新興財閥は旧ソ連の資産を取得して豊かになりましたが、これはソ連からロシアと体制は異なるものの、ロシア国内の資産移管になります。そして国内の資産移管であれば外国は口出ししにくいと思います。
一方で今後現れるかもしれない次世代の新興財閥は、外国資本がロシアに投資した資産を取得して豊かになるわけで、見方によっては海外資本の資産を収奪したと言うこともできます。その場合に外国(西側諸国)は穏やかでいられないと思われ、次世代新興財閥に渡航禁止にする等の制裁を行うかもしれません。

プーチン政権が本当に資産接収を行うのか、接収した資産をどのように管理されるのかは不明ですが、この問題はウクライナとの戦争が終了した後の火種になるように思います。戦争終結後もロシア経済は混乱が続くのでしょう。

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