岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

日銀の指し値オペでさらなる円安へ。個人投資家は円に強気とのことだが?

日本国債の利回りが日銀の管理目標の上限に近づいたため、日銀はこれ以上の上昇を避けるために国債の買い入れ策(指し値オペ)を発表しました。今回の買い入れで日銀は10年国債利回りで0.25%以上の上昇を容認しない姿勢を示したことになります。

足元の円安の主要因は日米の金利差と言われていますが、日本の金利が固定されることで金利差は拡大することになり、買い入れ策は円安に作用することになります。そして本日の為替市場では理屈通りに円安が進行し、足元では124円まで円高が進行しています。
今朝は122円くらいで推移していましたので、急激に円安が進んだわけですが、いくらなんでも急すぎるので、ポジションの巻き戻しのような動きが起こっていたのかもしれません。

先日記事にしているように私は今回の円安傾向は深刻な動きになる可能性があると思っていますが、日本の個人投資家円高を見込んでいるとした記事を読みました。その記事では外国為替証拠金取引(FX取引)に関する東京金融取引所による統計データを元に個人投資家円高ポジションに変わったことを伝え、直近の市場変動の大きさが円安を見込んだポジションを解消させたと解釈していました。
ただ私は市場変動の大きさを嫌気したというより、個人投資家特有の逆張り投資の一環ではないかと思います。当局から円安を牽制する発言が出たり、為替市場へ介入するなどして、円高となることを見込んでいるというわけです。

繰り返しになりますが私は今回の円安は根深いように思っており、個人投資家として一時的な円高の可能性はあると思いますが、趨勢としての円安傾向は当分変わらないように思っています。一時的な円高が起こった時にドルへ換金することを期待しているのですが、仮に一時的な円高が起こっても円高への振れ幅は十分でないのではないかと、弱気になりつつあります。

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