岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

黒田総裁の発言を受け円安が進む。本当に日本の将来は大丈夫なのか?

金融政策決定会合後の記者会見で黒田総裁が円安を容認する姿勢を示し、円安がさらに進みました。年初115円台だった為替レートは現在119円台での取引となっています。決定会合で現在の量的緩和の継続を決めたことは事前の想定通りだったと思いますが、円安については市場を牽制する発言が出るかと思っていただけに、少し意外感がありました。

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セントルイス連銀のデータベースより

 

現在の円安の背景として米国の金利上昇によって日本から米国への資金の流れが発生していること、また原油価格の上昇等によって輸入金額が増えた(ドル建ての取引になるのでドルへの換金ニーズが増える)ことが指摘されています。
両要因とも一時的な要因と言えず、それどころか米金利高はさらに勢いを増すような風潮(FRB首脳による政策金利に関する発言からそう判断しました)さえあることを考えると、今後も円安傾向が続くように思われます。

最近では円安が必ずしも日本経済にとってプラスというわけではない、円安は日本が貧しくなった象徴であるとする考え方が広まりつつあります。円安を通じて輸入物価が上昇し、上昇の兆しが見えている国内の物価がさらに上昇した時、日本経済は相当苦労するように思うのですが、それは考えすぎでしょうか。

私は今回の株式市場の下落局面で手持ちのドルで株式を買ったため、追加投資に向けて日本円をドルに換金する必要が出てきました。ある記事によると前回日銀が為替市場に介入したのは125円台まで円安が進んだタイミングとのことで、次の株安に備えて円高局面を待たずにドルに換金すべきか、迷っています。

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