本日もロシア株に関するアップデイトです。代表的なグローバル株式の株価指数からロシア株が除外される見込みであることが発表されました。
指数に合わせて証券(株式)を組み入れるインデックスファンドは言うまでもありませんが、アクティブファンドにおいても、参照する指数から市場ごと排除されることは、それらのファンドから資金流出(特にインデックスファンドは通常ではほぼ強制的に売却されます)につながり、その国の株式市場に大きな影響を及ぼします。すでにロシア株の価格は大幅下落(今朝は98%下落したという記事を目にしました)しているわけですが、さらなる影響が予想されるわけです。
記事では今回の除外により、3兆7000億円もの資金が流出する可能性を指摘しています。また一方でこれだけの金額を実際に売却できるかは不透明であることも指摘されていました。現在ロシア株市場は機能不全に陥っていますので、売ろうにも売れないのはその通りだと思います。
株価指数は3/9(水)付けでロシア株を除外するようですが、除外を受けてインデックスファンドがどのように対応するのかが注目です。現実問題として株式は売却できませんし、取り急ぎの対応として備忘価格(例えば1円)で売却したことにして、実際は継続保有するのが最善手であるような気がします。株式指数は利用者である投資家(ここではインデックスファンドの運用会社を指します)あってのものですから、移行期間限定の暫定指数を発表する等、何らかの救済措置が講じられるような気もしますが、はたしてどうなることやらです。
