岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

社会

比例代表は候補者名を記載した方が良い。投票所でも候補者名は書いてあります

本日の参議院選挙、投票してきました。参議院選挙には選挙区と比例代表の2つの投票があります。選挙区は候補者名、比例代表は政党を選ぶのですが、比例代表の投票の際に候補者名を記入することも可能です。比例代表で候補者に投じられた票は所属政党の票とし…

安倍元首相の銃撃事件報道に日本社会の進化の側面を見る

昨日安倍元首相が銃撃され、治療の甲斐なく亡くなりました。ご冥福をお祈りします。この事件を巡っては様々な論点が識者によって語られており、今後どのような世論が形成されていくのかを見守っていきたいと思います。様々な報道に接して感心したのは本件に…

若くて多様性のある次期英国首相候補たち

英国のジョンソン首相が辞意を明らかにしました。早速後継候補に関する記事が出ていましたのでその所感です。まずブックメーカー(何事も賭け事にするのはこの国の特徴ですね)によって最有力候補とされている貿易政策担当相は49才の女性です。15才で母親を失…

チャーチルの伝記映画を見て緊急事態における議員の判断について考える

ウィンストン・チャーチルの伝記映画を見ました。ドイツ軍がフランスに侵攻し、フランスに駐留していた英国軍がフランスで全滅される可能性があった頃を舞台にしています。開戦当初に英国がここまで追い詰められていたのには驚きましたが、そうした時期にチ…

コーエーテクモ、襟川会長の株式投資

巨額の株式投資を行うことで知られるコーエーテクモ社襟川会長の運用状況が記事になっていました。記事によると同氏は3月末時点で1029億円の資金を運用しており、コーエーテクモ社の利益の4割相当を株式投資で稼いでいることになるそうです。ゲーム開発が本…

クールジャパン機構はなぜ失敗したのか?

官民ファンドであるクールジャパン機構が思ったような成果を出せず、設立以来赤字が続いており、今後は統廃合を含めた改善策が検討されるようです。この機構の目的には日本文化の発信が含まれているようで、金儲けだけが目的ではないという言い分もあるよう…

値上げする企業は強欲なのか?

今秋に中間選挙を控え、米国のバイデン政権はなりふり構わぬ物価安定案を打ち出しています。石油会社の利益増に対する追加課税や生産増強に向けた働きかけ、海運会社の運賃を引き上げる政策、またガソリンに対する免税措置等が報じられています。なるほどこ…

若手社員の出世意欲を刺激するには?みずほFGが顧問に定年を設ける

若手社員の出世への意欲が薄れていると言われています。その背景として、中間管理職として働く身近な上司が上層部と部下の板挟みで大変な思いをしているのを見て、出世意欲が薄れると解釈されることが多いです。職場によって異なるのでしょうが、一般的には…

参議院選挙、金融緩和はいつまで続くのか?

参議院選挙を控え、金融に関する各党の方針を解説する記事を読みました。与党は(当然のことながら)現行の緩和継続を支持し、立憲民主党と共産党が緩和政策の見直しを主張しています。また同じ野党でも国民民主党や日本維新の会は緩和継続を支持する方針との…

ポジショントーク?大手運用会社がロシアを債務不履行させることに警鐘を鳴らす

世界的な大手運用会社が米国財務省にロシアを債務不履行に追い込むことへの影響を米財務省に説明し、警鐘を鳴らしたそうです。その説明は「ロシア関連資産の評価額が引き下げられた際に米国の年金基金に損失が発生する」「支払われる予定だった外貨がロシア…

原子力の専門家が政治家による介入をぶった切る

原子力の専門家として原子力規制委員会の委員長を務めた田中俊一氏が、原子力再稼働に向けた政治家の介入を「たわ言」とぶった切っています。政治家がすべきことは、原発再稼働の必要性を国民に説いて理解を得るよう努めることとしています。田中氏は原子力…

日本が外国人観光客の受け入れを再開するものの…

少し前の話になりますが日本が外国人観光客の受け入れを再開しました。当面は添乗員付きのツアーに限られ、マスク着用などが厳しく求められるようです。海外ではマスクを着用することが珍しくなっているようで、添乗員付きはともかくとして、マスク着用は相…

取締役会の構成はどうあるべきか?

東芝の取締役選任をめぐり、社外取締役が異議を申し立てています。その内容がなるほどと思わせるものでしたので、記録しておきます。この社外取締役の異議は「物言う株主出身の取締役が就任すると物言う株主系の取締役が増え、特定の株主の利益を図っている…

イーロン・マスク氏が従業員へオフィス復帰を強く呼びかける

テスラ社を率いるイーロン・マスク氏が同社の従業員にオフィス復帰を呼びかけています。最低でも週に40時間はオフィスで勤務することを求め、応じられない場合は退社することを求めています。週に40時間というと1日8時間であり、週1回は自宅勤務とするのでは…

トップガン続編の好調な滑り出しは経済再稼働の象徴となるか?

1986年の映画「トップガン」の続編が公開され、好調な滑り出しになっているようです。私が読んだ記事では米国の祝日の週末として過去最高の売上を記録したとのことで、映画産業にとって吉報だと思います。コロナ禍によって映画を映画館で見ることが減ってし…

海外の金融機関が社員の電気自動車購入に補助金を出す理由

米国の大手銀行が年収10万ドル未満の社員に対する昇給を決定した記事の中で、電気自動車の購入に対する補助金(購入の場合4000ドル、リースの場合は2000ドル)を出すことが紹介されており、「なぜ電気自動車?」と不思議に思っていました。この昇給は社会全体…

バイデン大統領が華麗な掌返しを決める。「インフレ対策はFRBの責任」

バイデン大統領がパウエルFRB議長と面談し、「FRBの独立性を尊重する」旨を伝えました。この面談に先立つ新聞への寄稿で大統領は「連邦準備制度にはインフレを制御する一義的な責務がある」とし、またこの面談の冒頭で自身の役割として「(FRBが)責務を果たす…

過去最高ペースの日本企業の自社株買い

少し前のことですが日本企業による自社株買いが過去最高のペースであるという記事を読みました。記事によれば日本企業が自社株買いに積極的な背景として、好業績にも関わらず株安であること、また企業が株主を意識した経営をするようになったことが指摘され…

侵略戦争では侵略した大国が勝つとは限らない

ロシアのウクライナ侵攻に関連し、大国と小国が戦った際に必ずしも大国が勝つとは限らないことを紹介する記事を読んだので、その内容をまとめておきます。記事では大国が小国へ侵攻して失敗した事例として、ベトナム(米国)・アフガニスタン(米国)・イラク(米…

原因を正しく把握することが正しい対処につながる。昨今の物価上昇は金融緩和や積極財政がもたらしたもの

主要7カ国(G7)の財務相・中銀総裁会議が開催され、最近の物価上昇についてロシアに責任があるとしたそうです。記事がニュアンスを間違って伝えている可能性がありますが、これは事実ではないと思います。以下は米国の消費者物価の前年比上昇率ですが、ロシア…

一見よくできた仕組みが破綻する時、何が起こっているのか?一部のステーブルコインで連動性が崩れる

私は暗号資産(仮想通貨)に長期的に投資する必要性はないと考えていますが、その界隈で起こっていることはやはり気になります。今般ステーブルコインと呼ばれる仕組みが一部で破綻したという記事を読んだので、何が起きていたのかを記録しておきます。仮想通…

朗報!グローバルダイニングへの時短命令は違法との判決

ウクライナ侵攻や株安など暗いニュースが相次ぐ中、久々に朗報です。東京地裁は東京都によるグローバルダイニング社への時短命令について、違法との判決をくだしました。もはや記憶が薄れていますが、2021年1月の2度目の緊急事態宣言の下、飲食店に対する時…

イーロン・マスク氏がパッシブ運用を批判する。私は今後もインデックスファンドを愛用していきます

資産運用の世界では日経平均やTOPIXといった指数通りの運用を行うインデックスファンドが流行していますが、そのことを懸念する意見が著名経済人や著名投資家から出ているようです。今回私が読んだ記事では、インデックスファンドが有する議決権がもたらす影…

一件落着。マスク氏のツイッター買収が合意される

イーロン・マスク氏によるツイッター社の買収提案が合意に結びついたようです。ツイッター社の取締役会は全会一致でマスク氏の買収案を承認したとのことで、先日記事にしたような買収防衛策の話はより良い条件を引き出すためのポーズだったようです。私は多…

ツイッター社の買収防衛策。今後に注目です

テスラ社の創業者であるイーロン・マスク氏がツイッター社の買収に名乗りをあげました。同氏はツイッター社の全株式を取得し、非公開化を目指すとしています。提案された株式の取得価格は54.2ドルで、この水準はマスク氏がツイッター社の株式を取得し始める…

ウクライナ侵攻をきっかけに戦争犯罪について考える。思ってもいなかった切り口がもたらす新たな視座

ウクライナ侵攻を題材に戦争犯罪について考えるテレビ番組を観ました。ウクライナ侵攻で戦犯というとロシアによる犯罪を想起するのが一般的であり、その番組でもロシアによる戦争犯罪を中心に紹介していたのですが、戦争犯罪の概念を説明する中で、ウクライ…

業界リーダーとしての気概。HISがハワイ行きツアーの募集を再開する

旅行大手のHIS社がハワイ行きのツアーの募集を再開するようです。外務省が感染症に関連した渡航制限レベルを渡航中止勧告から引き下げたこと、入国時の待機が免除されるようになったことがツアー募集再開の理由とのことです。現在の海外旅行で最も面倒な手続…

日本がコロナ鎖国から開放されるのはいつのことか?海外へ出かけた友人の体験談

先日、中国でゼロコロナ政策からの脱却が模索されている旨を記事にしました。その後に伝えられたロックダウン下の上海の惨状を知ると、私の見通しがいかに楽観的であったかが分かります。中国政府の基本姿勢は引き続きゼロコロナであるようです。話は変わり…

コロナ対策や原発再開で政策転換が難しいのはシルバー民主主義の弊害か?

日本のコロナ対策の出口が見えないことや、同じく日本の原発再稼働が経済界から期待されつつも再開が難しいことが記事になっていました。いずれの記事も政治的な判断がくだせないことがその一因と分析しています。私自身はコロナ対策は平常化し、原発は再稼…

中国がゼロコロナ政策からの脱却を模索し始める。日本はどうやって平常化するのか?

だいぶ前になりますが、ゼロコロナ政策を採用している中国でゼロコロナ政策からの転換を示唆する動きが見られたという記事を読みました。その後上海でロックダウンが行われるなど、相変わらずの面もあるようですが、とはいえ少しずつ現実的な政策が選択され…