岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

コーエーテクモ、襟川会長の株式投資

巨額の株式投資を行うことで知られるコーエーテクモ社襟川会長の運用状況が記事になっていました。記事によると同氏は3月末時点で1029億円の資金を運用しており、コーエーテクモ社の利益の4割相当を株式投資で稼いでいることになるそうです。

ゲーム開発が本業である同社で株式投資が行われている意義について疑問視する意見もあろうかと思います(私はこの意見に同感です)が、現在の株主は「利益に貢献しているのなら…」と会長が会社の資金を株式投資に回していることに寛容なのでしょう。

寛容になるのもうなずける点が会長の相場観です。記事によると同氏は今年の1月に株式の大半を1日で売却し、その後の株価下落を免れることができたそうです。投資のやり方が異なるので比較の仕様がありませんが、少なくとも私より数倍優れた相場観です。

記事の中で紹介される会長の運用スタイルは、直感に基づいて片手間で行うものだそうです。これは同氏自身が語っていることで、実際に企業経営者として忙しい日々を送っていると、株式投資について考える時間はほとんどないのでしょう。

先に触れた通り、会長であり資産管理会社の持ち分を含めると同社株式の過半を保有しているとはいえ、千億円単位の会社の資金を直感と片手間で投資していて良いのかという論点はあります。巨額な資産運用をどう引き継いでいくのかを問われた会長は、投資経験がない人間でも簡単に収益が出せる仕組みを考案中とのことで、どのようなものか、はたしてそんな仕組みが本当に存在するのか、とても関心があります。

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