岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

クールジャパン機構はなぜ失敗したのか?

官民ファンドであるクールジャパン機構が思ったような成果を出せず、設立以来赤字が続いており、今後は統廃合を含めた改善策が検討されるようです。

この機構の目的には日本文化の発信が含まれているようで、金儲けだけが目的ではないという言い分もあるようですが、ただファンドという投資事業である以上、赤字であればその反省は必須だと思います。私が読んだ記事では同様の事例として、複数の官民ファンド(農林水産業、通信放送郵便事業)の失敗が紹介されており、官民ファンドが苦戦する例は少なくないようです。

私は小さい政府の信奉者で、政府や自治体は余計なことはせず、最低限の業務を行えば良いと考えています。このため官民ファンドの失敗は「やはりそうか」としか思わず、官民ファンドそのものに反対なのですが、同じ運用でも公的年金を運用する組織のように長期的な投資をしっかりと行っている組織はあります。

官民ファンドという税金(ないし官庁の予算)を運用する主体と公的年金という国民の積立金を運用する主体では、組織運営に求められるレベルは異なるのかもしれません。ただ納税者の立場では、官民ファンドも公的年金と同じレベルの管理を行うか、それが現実的でないのなら官民ファンドは止めるべきと考えます。

なにはともあれクールジャパン機構のような失敗が繰り返さないよう期待しています。

↓以下の記事は本日の記事の趣旨と食い違いますが、ただ問題のレベルが違うように思っています

reedonshore.hatenablog.com