岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

クレジット債への追加投資を考える

先週のFOMCの結果を受け、FRBが早期に利下げするという市場の期待がだいぶ低下したように思います。私が確認しているCMEのFedWatchツールでは相変わらず利下げ期待が確認できますが、利下げを見込むのは間違いとする市場関係者の見解を伝える記事をいくつか読みました。

私は今後の追加投資の時期として、市場に拡がる早期利下げ期待が削げ落ちた時を想定していましたが、そろそろ追加投資しても良いのかもしれません。このため今、市場でリスク資産に対して懸念されている今後の悪材料を確認しました。

まず、やはり景気後退が指摘されます。これについては景気後退突入時にFRBが金融緩和に転じることで、どこまでその影響を緩和できるのかが、注目点になりそうです。またバリュエーションが高いことも懸念材料とされています。たしかに年初から株価は堅調に推移しており、バリュエーション面では決して割安でないと思います。また米国の地銀や不動産市場が混乱要因になるとする見方も珍しくありません。

私が読んだ記事ではクレジット債のスプレッドが小さすぎることも指摘されていました。以下はハイイールド債のスプレッドの推移を示したものですが、灰色で示されているような景気後退期を予想するのであれば、スプレッドはまだまだ大きくなるのかもしれず、そうであれば現時点での追加投資は早すぎるのかもしれません。

セントルイス連銀のデータベースより

 

ただ絶対水準としての利回りはそこそこ高い水準にあり、手元資金の一部をクレジット債に追加投資するのはありえる選択肢であるように思っています。現時点で米国株の先物は下落しており、クレジット債も下落してくれるかもしれません。

セントルイス連銀のデータベースより

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