岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

米当局が全預金を保護の対象にすることを検討。政府の役割が増大することの気持ち悪さ

米地銀の相次いだ破綻の影響を抑えるためだと思いますが、米当局が預金保護の対象を一時的に保護の対象とすることを検討しているそうです。このようなことが検討されているということは、当局がさらなる破綻を警戒しているということでしょうから、シリコンバレー銀行のように破綻する銀行が今後も出てくるのかもしれません。株価の下落を待つという私の方針は、場合によっては報われるのかもしれません。

さてこの記事を読んだ時に感じたことは、今回の危機対応で米政府が金融市場で果たす役割が、先の世界金融危機時に比べて増えているということです。私は今回の地銀破綻は世界金融危機級の危機に結びつくとは考えておらず、このため政府が果たす役割は限定的で良いと思っています。小さい政府を好むという私の性格も手伝ってですが、米政府が大盤振る舞い(市場へのドルの供給)を続けていることに、資産の大半をドルで保有している者として、不安に感じています。

政府の果たす役割の拡大、つまり貨幣供給の活発化が今後も続くのだとすると、貨幣価値の下落に強い資産への投資が今後優位になるのかもしれません。その場合、クレジット債への投資は(一般的な債券よりはマシですが)不利になる可能性も、意識しないといけないと考えています。

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