岸辺の日記

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クレディ・スイスの資本性債券は4割近い価格下落。ただこれらの証券の価格はそれほど下落していない

私はクレジット債への投資にあたり、金融機関が発行していることが多い優先株式に投資しているETFにも投資しています。この優先株式ですが、株式と債券の中間の性格を持ち、金融機関が経営危機に陥った時に債券投資家よりも先に損失が発生する代わりに、相対的に高い利回りが得られるというものです。

こうした証券は世界金融危機の際、金融機関の救済に税金が投入されたことの反省を受けてのもので、救済の負担を投資家に負わせることを目的にしています。クレディ・スイスの経営危機にあたってこれらの証券の価格がどう動いたかですが、当局が預金者保護のために介入した時に無価値になる債券で価格は額面の65%、債券が株式に転換される債券で価格は額面の80%で、取引されています。介入時に無価値になる債券の価格が額面の65%というのは、思ったよりも高いような気がしますが、それが市場での評価なのでしょう。

さて私が投資している優先株式に投資するETFですが、この1ヶ月で5-6%下落しています。クレディ・スイスが発行する証券は上記のように下落しているわけですが、その他の金融機関が発行する証券の価格はそれほど下落していないのでしょう。

そしてこれらのETFの配当金利回りは6%程度です。価格下落によって配当利回りが10%前後まで上がったら、一般的な株式よりもこれらのETFの方が優位な気がしますが、この水準であれば追加投資は一般的な株式を優先するつもりです。

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