岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

景気後退を予想する多数の声、果たして株価は下がるのか?

世界的な金融引き締めを受け、今後の景気後退(既に景気後退入りしているという声も)を予想する意見が広く聞かれます。最近ではその役割上悲観的なことが言いにくいFRBまでもが、景気後退の確率を50%程度と予想したくらいですから、景気後退入りの確率はかなり高いと考えるべきでしょう。

それにも関わらず株価は上昇しています。金利上昇のペースが落ち着いたことがその要因とされており、今回の株価下落はインフレと金利上昇を嫌気してのものであるだけに、株価が上昇することは頭では理解できます。ただ景気後退が意識されているにも関わらず株価が上がっていることにはやはり違和感は残ります。

株式市場には先見性があると言われ、理論的には現時点で予見可能な事態を全て織り込んで株価が形成されるとされています。ただ景気後退の可能性を正しく織り込むことについて疑問を感じている専門家もいるようで、そうした専門家は来年以降の株価下落を予想しています。

S&P500構成企業の今後1年間の収益予想を確認すると確かに減益が見込まれているようですが、PERの水準を見ると過去平均に戻っており、これは景気後退を織り込んだ水準とは言えない気もします。何度も記事にしている通り私は株式かクレジット債への追加投資の機会をうかがっているわけですが、市場が景気後退の可能性を正しく(もしくは過剰に)織り込んだ時が追加投資の好機なのかもしれません。足元の株価上昇で諦めることなく、追加投資の機会をじっくり待とうと自分に言い聞かせています。

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