岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

中国の電気自動車メーカーが日本市場へ参入へ。日本は自動車大国の余裕を見せたいところ

中国の電気自動車メーカーが日本の個人向け乗用車の市場へ参入するそうです。

発表された価格帯は日本メーカーに比べると安いものの、日本メーカーが提供する安いモデルよりは高い水準とのこと。日本人は自国の自動車産業に愛着のある人が多く、中国製の車に乗ることに抵抗のある人が多いような気がします。最安値となるモデルで参入することもできたと思いますが、そうではなく中級モデルで参入したことは、正しい判断のように思います。

この記事を読んで思ったことは、この中国メーカーに対して感情的な反発を示すような対応はすべきでないということです。電気自動車をめぐっては国が補助金を出しているようですが、この中国メーカーに限って補助金の対象から外したりするようなことはすべきではありません。
(後述の通りするべきでないと考えますが、仮に日本車メーカーの保護を目的とする場合、アメリカやドイツのメーカーの車も補助金の対象から外すべきでしょう)

かって日本の自動車メーカーが米国に参入して市場を席巻した時、米国では日本車の打ち壊しが起こったと聞きます。米国の自動車メーカーの関係者から見て、日本車に脅威を感じたことは理解できますが、その危機感は自社製品の競争力強化に反映させるべきで、感情的な反発は事態を好転させません。

日本人の性格を考えると中国車の打ち壊しが起こることは考えにくいですが、補助金の対象から中国車を外すことは考えられるような気がします。そうした対応は自国産業の弱さを認めるようなものですので、本当に追い詰められているのでない限り、そうした対応は取らないで欲しいものです。

以前、インド政府が自国産業の保護を目的として中国製の安価な携帯電話のインド国内での販売を制限することを検討しているとした記事を読んだ際、インドメーカーの競争力ではそうした対応を取らざるを得ないのだろうと思った記憶があります。私は日本の自動車産業の競争力はまだまだ健在と信じており、中国メーカーとがっぷり四つの横綱相撲を取ってもらいたいと思っています。

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