岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

中国の教育産業への規制はゆとり教育化だった

先日記事にした中国政府による教育産業に対する規制について続報です。前回の記事ではその狙いについて、格差社会対策なのではと勝手な推測を書きましたが、どうやら中国版のゆとり教育への移行を意図したものだったそうです。名付けて「双減政策」、宿題と学習塾を減らす方針とのことです。

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日本ではゆとり教育は失敗と位置づけられ、いつの頃からか撤回されたわけですが、そのゆとり教育に中国が取り組むというのは大変興味深いことです。日本や中国といった東アジアの国の長所は、発想の凄さというより知識の豊富さや勤勉さであるように思うのですが、そうした長所がゆとり教育によってどう変わるのでしょうか。

日本におけるゆとり教育の弊害は単純に学力不足に結びついたこととされていますが、一方で世界で活躍するスポーツ選手を生み出すなど、良い面もあったとされています。先ほど日本でのゆとり教育は撤回されたと書きましたが、とはいえ子供たちがのびのびと成長するという良い面は残されているのではないかと推察します。

中国政府は日本の轍を踏まないよう、日本の事例をよく研究していると聞きます。これまた先日の記事にあったように中国の若者の一部は競争社会に疲れているようですが、日本の事例研究や中国の世相が中国版ゆとり教育にどう反映されるのか、楽しみです。

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