岸辺の日記

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EVバスの国内シェアは中国メーカーが上位を占めている。日本メーカーの戦略は?

電気で動くバス(EVバス)の国内市場は中国メーカーが圧倒的なシェア(約70%)を占めているそうです。EVの世界では日本メーカーは後発で、それ故に今後中国メーカーに追いつくことが予想されているようですが、日本メーカーが追いついた後でも国内シェアの30-40%くらいは中国メーカーが確保する可能性があるとのことでした。

個人向けの乗用車のように消費者の好みが反映される市場では、仮にEV化が進んでもブランド力の弱い中国メーカーが日本メーカーを圧倒することはないと思います。消費者は多少価格が高くても馴染みのある会社の乗用車を購入するであろうからです。ただし業務用であるEVバスの市場では、やはり価格が物を言うようです。私が読んだ記事では商品ラインナップの豊富さ、性能、価格において、この中国メーカーが優れていることが紹介されていました。

この記事を読んで思ったことは、日本のバスメーカーがEVバスの市場で中国メーカーに追いつくことは難しいだろうな、ということです。性能面では日本メーカーはすぐにでも追いつけるのでしょうが、バッテリー等の調達において数を確保できる中国メーカーの強みは大きいと思われます。それ故に価格競争力で肩を並べるのは容易なことではないでしょう。

EVバスの市場が厳しいのだとすると、日本のバスメーカーは旧来の内燃型バスの市場を大事に守っていることが必要になります。現在の内燃型バスとEVバスの価格差がどれほどかは分かりませんが、バス会社がEVバスへの切り替えを躊躇するくらいの価格で内燃型バスを提供できていれば、今後も内燃型バスの市場は残るものと思われます。また充電器の整備など、EVバスへ切り替えコストはバス会社にとって大きな負担になると思います。内燃型バスの市場で優位性を築くのも日本のバスメーカーにとって、取りうる選択肢だと思いました。

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