岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

クレジット債に対する慎重意見。一方で強気の運用会社も

株式市場の底打ちに合わせて落ち着いたように見えるクレジット債市場ですが、慎重見通しの記事が出ています。投資家に対するアンケート結果を伝える記事によると、社債市場にとっての今後のリスク要因は米国の金融政策の引き締めで、次いで企業破綻の増加とのことです。とはいえ世界金融危機やコロナ禍初期のような事態を見込んでいるわけではないことも紹介されていました。

私は株価反発によって追加投資しきれなかった資金をクレジット債に追加投資しようと思っていましたが、考えてみると金融引き締め局面で債券を買うのは得策でないとして、当面の間はクレジット債への追加投資を控えていたのでした。直近では2023年以降の利下げを予想する(債券投資家にとって)楽観的な見通しが広がっていますが、私自身もこの楽観的な見通しに懐疑的ですし、クレジット債への追加投資はもう少し待つべきかもしれないと思い直しました。

一方である投資会社が高リスクなクレジット債に対し、利回りの観点から魅力的と見ていることが記事になっていました。クレジット債と一口に言っても投資適格社債と高リスクな投資不適格債(ジャンク債とも言われます)では市場に対する見方が異なるのは当然です。
(アンケート結果を伝える先の記事は主に投資適格社債を念頭に置いたもののようでしたが、高リスク債についても、6月につけた利回りを上回る可能性が示唆されていました)

私がクレジット債を追加投資の候補としたのは、価格が上がってしまった株式へは投資しにくいので、そこその利回りが期待できるクレジット債へ消去法的に投資しようというものです。とはいえ消去法的に投資した資産で損失が発生しては元も子もありません。仮にクレジット債に対して慎重になる場合、上昇しているものの同じく慎重意見の多い株式へも投資しにくいですし、投資先が見つけにくい状況が続きそうです。

reedonshore.hatenablog.com