岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ロシア株に関するアップデイト。戦争開始以降の実績は?

たびたび記事にしているように私はロシアのウクライナ侵攻当日にロシア株に投資し、その後この投資は資産凍結の憂き目にあっています。

資産凍結の解除にはロシア側が自国の株式市場を外国人に開放することと、西側(私は米国籍のファンドを通じて投資しているので米国)が経済制裁を解除する必要があり、それにはウクライナが優勢な形で戦争が終結することが必要だと考えています。最近になってウクライナ軍の優勢が伝えられ、戦況がかなり変わったように思える中、私が投資したロシア株に現在どのような価値があるのか、試算してみました。

まず侵攻当日の2月24日からの実績です。ロシア株にはドル建てで算出されるRTS指数というものがあり、この指数は56%上昇しています。ドルは円に対して21%上昇していますので、両者の要因を組み合わせて89%の上昇ですから、なかなかの実績です。
このような結果になる一因はルーブルの価値が上昇していることに起因しています。ルーブルはドルに対して42%上昇しており、先ほどのドル建てのRTS指数の上昇のほとんどは通貨価値の上昇で説明可能です。実際にルーブル建てロシア株指数の上昇幅は7%にとどまっています。

先ほどの89%の上昇は資産凍結が解除された場合に無事戻ってくるのでしょうか?私もそこまで楽観的ではありません。資産凍結が解除された直後、私が投資しているファンドを含む西側の投資家はロシア株を一斉に売却するものと思われます。この怒涛の売りをくぐり抜けた後、それでも上昇幅を維持できるのかに注目です。89%の上昇は捕らぬ狸の皮算用と捉えるべきでしょう。

また私が投資しているファンドは資産凍結の解除を永遠に待つつもりはないようで、待つとしても来年か再来年が限度のようです。それまでの間に資産凍結が解除されなかった時は(明示されていないものの)私の投資持ち分は破棄されてしまうのでしょう。そんなことにならないよう、一刻も早い戦争終結と経済交流の再開を期待しています。

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