当ブログで何度か(未練がましく?)記事にしている通り、私はロシアのウクライナへ侵攻した2月24日にロシア株ETFに投資しました。米国上場のETFなのですが、その後にロシア関連証券の取引が実質的に禁止される等の措置の結果、理論価格はゼロとなり、売買不能となって現在に至っています。
とはいえロシア国内での株式投資は再開されており、私が投資しているロシア株ETFが保有する証券の価値は実際にはゼロではありません。パラレルワールドで起こっている出来事のような話で、取らぬ狸の皮算用の最たるものではありますが、ロシア株ETFの価値を再確認してみました。
まずはドル建てで見たロシア株の価値です。RTS指数というドル建てのロシア株指数の値動きを確認すると、2月24日から50%ほど上昇しています。そしてドルの価値は15%ほど上昇しています。2つの要因から円建てで見たロシア株ETFの価値は75%ほど上昇していることになります。現金化が不可能な状態であることから文字通り絵に描いた餅ですし、計算上の多少のズレはあるのでしょうが、無事に現金化されれば悪くない結果です。
この試算はドル建てで見たロシア株を計算の起点にしています。ロシアでは強いルーブルがルーブル建ての国庫収入を減少させる等の理由で問題になっているようで、ロシア政府としてはルーブルの価値を抑制したいと考えているようです。そこでルーブル建てでロシア株の値動き(MOEX指数)を確認すると、およそ4%の上昇と、これでは満足できる結果ではありません。
私のロシア株投資の今後はウクライナ侵攻がどのような形で終結するかにかかっており、これには相当な時間がかかりそうです(私は西側優位な形で終結すると、売買が再開しやすいと考えています)。また戦争が集結し、資本の出入りがある程度自由になると、外国人投資家の売買によってロシアの資本市場は大きく動くでしょう。当ブログでは今後もロシア株の動きを確認していきます。