岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ロシア株ETFが精算される

ドルへの換金タイミングを確認しようと取引履歴を確認したところ、私が保有していたロシア株ETFが売却され、わずかな金額が入金されていることに気づきました。慌ててETFのホームページを確認したところ、ETFの流動化(ファンドの保有資産の売却)が決定され、その売却資金が入金されたようです。

先日お伝えした通り、私は取らぬ狸の皮算用で自身のロシア株ETFの価値を推定して良い気になっていたのですが、その際の「ロシア株市場が再開された後、ETF保有者は自身の判断で売りたい時にETFを売却できるだろう」という前提は、全く成り立たないわけです。今後は流動化の方針に基づき、売れる資産は順次売却し、売却資金はETF保有者に返金される模様です。

ETF運用会社の発表とそれを伝える記事によると、このETFは2023年の12月末までは存続してその資産を売却してETF保有者に返金するそうです。それ以降の資産をどう取り扱うかはETF運用会社に委ねられており、ETF保有者は以降の残余資産を受け取る保証はないそうです。その記事では「1年半の猶予期間で現金化できる資産は返金される公平な措置」という専門家の評価が紹介されていましたが、私もその考えに渋々ではありながらも賛成です。今後このETFでは保有資産が売却可能になった都度、投げ売りのような形で資産を売却していくことになると思います。同じように売却可能になったら即座に売却したい外国人投資家は多いはずで、このため投げ売りのような形になることは残念ですが、現在の理論上の評価額(ほぼゼロ)で強制的に償還される最悪の措置は免れるからです。

なお私の証券口座でこのETFが売却されたことになっていたことについて、「売却」によってETF保有者の権利(今後の返金を受け取る権利)が放棄されることにならないか、証券会社に問い合わせしておきました。

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