岸辺の日記

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インフレと景気後退に強い?新興国投資

インフレと景気後退が同時に起こるスタグフレーションに備えた投資先として新興国資産が注目されているそうです。

私が読んだ記事では「人口に裏打ちされた巨大な国内市場があるため、世界の需要減の影響を受けにくい」として、巨大な国内市場を有するインド、ブラジル、中国の資産に注目する考え方が紹介されていました。また「成長鈍化により投資家は成長国・地域に投資せざるを得なくなること」「緩和的な金融政策」も新興国資産にとっての追い風になるとしています。

なるほどこれらの要因はたしかに新興国資産に優位に働きそうです。一方で新興国資産の価格は先進国資産の価格以上に増幅して動くように思っており、実際に今年の下げ局面において新興国資産は先進国資産以上に下落しています。
記事内で指摘されていた新興国資産への追い風、「巨大な国内市場、高い経済成長、緩和的な金融政策」のうち、前の2つは長期で作用する要因ですから、新興国資産を有望視する考えは超長期的な目線に立ったものなのでしょう。それであれば納得できます。

新興国資産は先進国資産以上に下落し、その後の反発は弱いままです。地政学的なリスクの顕在化(現在のロシア資産のように回収不能になる)という事態を想定しなければ、新興国は超長期的な投資先として有望と考えており、追加投資の機会をうかがっています。

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