岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ロシアの石油大手ルクオイルが外国人株主からの株式買い戻しを計画

ロシアの石油大手ルクオイルが外国人株主からの株式買い戻しを計画しているという記事を読みました。買取価格は少なくとも50%の割引をした後の価格とのことです。外国人株主はロシア企業の株式をいったんゼロと評価していることもあり、この買い戻しに対する外国人株主の需要は強いとのことでした。

何度か記事にしている通り、私はロシア株ETFへ投資しています。そして西側企業が経済制裁の一環としてロシア国内の保有資産を割引価格で売却することについて、以前の私は否定的でした。本来であれば100の価格で売却できる資産を、50の価格でロシアに売却することは、実質的にロシアに味方するものでもあり、経済行動として損するだけでなく、経済制裁としても成り立たないと考えていたためです。実際の今回の買い取りを受け、ルクオイル社の株価は上昇しています。

ただ戦争と経済制裁が長引き、自身の資産がいつ返還されるのか分からない中、100で返ってくることを悠長に待ってもいられません。ETFを通じて投資しているため、ETF運用会社がいつまでこのファンドを管理しているのかも不透明です(運用会社の立場で考えると、このETFは運用報酬を生み出すどころか事務処理コストばかりがかかる、問題ファンドです)。

このため私の保有するETFを運用する会社が、今回の株式買い取りに応募していても、私は文句は言いません。気になったのはすでにロシアの小売企業が、今月前半に、同じ仕組みでの株式の買い取りを発表していたということです。証券口座の入金を確認したところそれらしき入金はありませんが、私が保有していたETFがこうした株式買い取りに対してどのような判断をしたのか、気になっています。

reedonshore.hatenablog.com