岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

本質的でない事で大事な意思決定が左右されそうになる悪い癖

先週金曜はFRB高官が利上げ継続姿勢を鮮明にし、為替はドル高、株式は下落しました。米国の物価上昇が山を超えたように見えることから、FRBの金融引き締めが鈍化するとの期待が広がり、ドル安が進んでいました。市場参加者のそうした期待が高官の発言によって軌道修正された形になります。
私は物価上昇はたしかに山を超えたのかもしれないものの、高い物価上昇が継続しているため、FRBが利上げを継続する必要があるのは明らかだと思っていました。このため先週のドル高は本来あるべき水準に為替レートが戻ってきたように感じています。

為替といえば思い出すのが7月末に円高に動いた際、ほぼ反射的に手元の円をドルに換金したことです。換金したドルはETFを通じて株式やクレジット債に投資されることになるのですが、換金後も円高が続いたため、有価証券投資に回す前に為替部分で含み損が発生することになりました。
冒頭に記載したように私自身は利上げ継続を見込んでいるため、現在の株高に半信半疑です。このため株価が最安値を更新した辺りで追加投資したいものだと思っていました。ところが為替部分で発生した含み損を正当化するため、多少高い価格でも追加投資してしまおうという気持ちが自分の中で芽生えてしまいました。

恐ろしいのは株安見通しにも関わらず、追加投資しようと考え始めると、追加投資用の論拠を自分に言い聞かせるようになることです。将来的に株安見通しが正しいのかどうかは分かりませんし、自身の考え方に固執すべきでもないわけですが、いわばおまけ部分である為替の含み損で株式投資のタイミングが決まるのは本末転倒です(クレジット債はともかく、株式に投資する場合は為替以上に株価水準が大事と考えています)。

こういう悪い癖は記録して記憶にとどめることで、再発頻度を抑えられるように思っており、今回記事にしてみました。

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