岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

個人投資家向け資産運用市場に求められる新商品

大手運用会社の経営者が資産運用業界で求められる人材が変わりつつあると語っています。これまでは銘柄選択を行うアクティブ運用者がもてはやされていましたが、現在はサステナビリティの専門家、プログラマーデジタルネイティブ世代に対する需要が高まっているとのことです。

このように昔ながらのアクティブ運用者の価値が低下した理由として、この経営者は個人投資家が自身の判断で売買するようになった(つまりアクティブ運用者に対する需要が減ったということですね)ことや、インフラやプライベートエクイティといった非上場資産への投資に投資家の人気が移りつつあることを指摘しています。
たしかにそうした長期的な変化は起きていそうであり、上場株式や債券を売り買いする人材に対する需要が低下していることは理解できます。

この経営者の言う通り、現在の個人投資家向け資産運用業界に求められるサービスは、一般的な投資家が容易に利用できない資産に対するアクセスの提供になりつつあるように思います(これまでは株式や債券の安価なインデックスファンドが求められていましたが、それはかなり充実してきたように思います)。

日本の個人向け資産運用市場では不動産や企業向け貸付(レンディング)で様々な商品が出ていますが、安全性やコストの面でイマイチな気がしています。例えばREITのように資産保全がしっかりしており、ただ価格のブレが抑えられるような商品が出てくると、ヒット商品になるように思っています。消費者の立場ですので気楽なものですが…

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