岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

9月末時点の株式バリュエーションのチェック。新興国株市場は相変わらず不透明

株式市場のバリュエーションチェックを行いました。いつも通りETFのホームページを参照し、PER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。

世界全体(VT) 16.2 2.7 14.8
米国(VTI) 23.4 4 17.1
先進国(除く米国)(VEA) 14.2 1.8 11.6
新興国(VWO) 7 2.2 15.2

地域間の相対的な割高/割安感は大きく変わらず、割高と思われる順に「米国、米国以外の先進国、新興国」となっています。
新興国は相変わらず割安と言える水準です。これまでは中国政府による企業への規制が不透明感でしたが、これら規制の範囲はある程度、市場で認知されてきたように思います。一方で新たに表れたのは中国の不動産セクターをめぐる過剰負債問題と中国国内の景気減速懸念です。一難去ってまた一難ということで、新興国を買いに行ける環境ではないように思います。

また中国政府による企業の規制の範囲も、新たに出てきた問題に対応するために当面の措置としてソフトな対応にしているように邪推しており、先の見通せない展開が続くように思います。

9月の下げ局面で買いを入れようと思っていたものの結局買えていないわけですが、単純なバリュエーションの観点で最も魅力的と言える新興国株については以上のように買えていません。では世界全体ではどうなのか、これはまた改めて記事にしたいと思います。

reedonshore.hatenablog.com