岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

日本株のバリュエーションを考える

日本株が割安になっているとの記事を読んだため、定例のバリュエーションチェックに日本株式を追加することにしました。今回もETFのホームページを参照し、PER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。米国バンガード社は日本株ETFを提供していないようで、ここでは英国バンガード社のホームページを参照していますが、同一グループですし、データの定義は同じだと考えています。

世界全体(VT) 18.6 1.7 15.4
米国(VTI) 23.3 1.6 18.6
先進国(除く米国)(VEA) 15 1.7 11.7
新興国(VWO) 12.5 2.1 15
日本株(VJPN) 13.1 1.3 10.6

米国よりも割安なのは当然として、欧州およびアジア(日本含む)が対象なVEAと比較しても割安です。これはROEの水準が低いことも一因になっていると思います。そして最近私が熱を上げている新興国株に比べると、PBRの観点では割安であるもののPERとROEの観点では割高となっており、特にROEの観点でのイマイチさが目立ちます。

このように比較するとバリュエーション上は特に魅力的と思いませんが、日本株への投資は為替リスクやドルへの換金コストがかからず、また配当にかかる税金の面でも海外株ETFよりも優位になります(国内上場のETFもしくは投資信託を通じた投資を前提にしています)。このことを考えるとROEの低さは目をつぶっても良いかとも思っています。

日本に住み日本語を話す私にとって、海外の投資家に比べてわずかながら優位性のある市場かと思っています。食わず嫌いせず、少なくともバリュエーションチェックは続けていこうと思っています。

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