岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

不景気により欧州の気候問題に対する関心が低下している模様。間違いを認める姿勢は学ぶべき

英国がディーゼル車の新車販売禁止を延期する方針を示しました。不景気に苦しむ国民に配慮した措置とのことです。私が読んだ記事によると、英国のように国民からの不満を受けて気候問題への対応を後回しにする動きはドイツなどでも見られるようです。

欧州諸国は気候問題に対する先進国であり、この問題への取り組みが遅れている国に対して主導的な(どちらかと言うと上から目線な)立場を取ってきただけに、こうした方向転換を揶揄する意見もあるようです。私も同意見であり、その程度の心構えなのであれば、他国の方針に口出しするのはどうかと思います。

ただ政治家や行政当局が今回のようなバツの悪い思いをする方向転換を鮮やかに行った点には、学ぶべき点があると考えています。日本では政治家や行政当局が無謬性を大事にしすぎた結果、方向転換が遅れる傾向があるように思うからです。

政治家や行政当局が間違いをなかなか認めないのは自身のプライドが傷つけられるといった些細な問題だけでなく、一度間違いを認めると袋叩きにする日本文化が問題になっているのかもしれません。こうした方向転換は「失敗」でなく、「改善」と前向きに捉える考え方も大切だと思いました。

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