岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

選挙等で示される国民の意思は、100%正しいことはありえないものの、「概ね」正しい

英国は2016年にEUからの離脱を決めましたが、今になってその判断を後悔する声が増えているようです。2016年の決定は国民投票によるものでしたが、離脱に賛成票を投じた人の19%が、その判断を後悔しているという統計があるそうです。

EU離脱決定後の英国の経済状況は欧州圏と比べて悪いようで、その理由として政治的な不透明感による企業投資の減少と労働力の減少が指摘されています。たしかにEU離脱によって英国外の企業が英国の工場を閉鎖する動きがありましたし、英国でトラック運転手が不足しているという記事を読んだ記憶があります。

英国がEU離脱を決めた際、金融市場はそのことをまったく予期しておらず、混乱したことを覚えています。当時の金融市場と各国の指導者層は、EU離脱は英国にとって得策でなく、国民はEU離脱を選択しないと予想していました。EU離脱に関しては今のところ、彼らの予想は当たったことになります。

こうした事象を目にすると、一部の指導者が国の方向性を決める中国のような政治体制が正しいように思ってしまうことがあります。ただ、一部の反証ですべてを否定するのは極端です。選挙等で示される国民の意思は、100%正しいことはありえないものの、「概ね」正しいと考えています。

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