岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

仕組債が規制されることについて。規制は概ね正しいと思いますが…

だいぶ前のことになりますが、デリバティブを組み込んだ仕組債を主に個人投資家向けに販売することを、金融庁が規制しようとしているという記事を読みました。デリバティブの評価は極めて専門的であり、記事の中で金融庁の担当者のコメントとして引用されているように「どの程度リスクがあるのか販売する本人も分かっていない可能性があり…」というのは、おそらく真実なように思います。

私は自分自身がこうした仕組債に投資することはないと思いますし、今回の金融庁の方針は概ね正しいように思います。とはいえ投資家が、理解が十分でないにしてもリスクがあることを承知で投資しているのであれば、そのことを行政を含んだ他人がとやかく言わなくても良いとも思います。リスク水準を推定するのは、個人投資家はもちろんのこと、プロの投資家であっても容易なことではないはずで、リスク水準が分からないことは販売規制の理由になりません。

問題は債券という形態になっていることで「債券=安全」と思ってしまう投資家に対し、証券会社が誤解を利用して仕組債を販売しているケースであり、「債券=安全」と考えてしまう投資家が日本国内にどのくらいいるのか、気になってしまいました。

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