岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

国債利払い増加に対する懸念が出始める中、過去最大となりそうな来年度の国家予算

来年度の国家予算案を伝える記事を読みました。来年度の予算規模は114兆円と11年連続で過去最高を更新するようです。この記事の中で国家予算増大の警鐘として、国債償還や利払いにあてる国債費の増加が紹介されていました。

日銀の金融政策修正により、国内金利は上昇しました。もともと発行されていた国債の利払いが増えるわけではありませんが、今後発行される国債については上昇後の金利を支払うことになります。低金利によってこれまで極めて容易だった資金調達環境は、今後悪化していくのでしょう。最終的には金融市場の反応を見極めながら政策(予算の配分)を執り行うことも考えられます。

発行に対する経済規模の拡大に伴って国家予算が増えること自体はおかしなことではありませんが、予算が野放図に増加することや、予算が無駄なことに使われることは防がないといけません。ただ予算増大が野放図なものであるかを判断することは、様々な利害関係者がいるだけに極めて困難です。

そして野放図に予算が増大する事態に備え、政策決定の際に「この政策を通すと国債市場がどのように反応するか?」という視点を入れることは有用だと思います。国債市場の目を気にしすぎて必要な予算がつかない事態は避けるべきですが、これまでのように政府が市場の目線をほとんど意識しない弊害は大きいと思います。日銀の政策修正が政府が市場を意識するきっかけになれば良いのですが…

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