岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

為替介入の効果が薄れていく恐怖

為替市場では先週金曜の米国時間に円買いの為替介入が行われ、今朝の日本時間の取引開始が注目されていました。

149円台とかなり円安が戻った時点で日本時間の取引が始まりましたが、その直後に145円台まで短時間(15分くらい)で急速に円高が進んだ後、再び円安基調に転じ、この記事を作成する時点では再び149円台で推移しています。先週末の介入が150円台を突破して152円台をうかがう円安の勢いを止めるために行われたことを考えると、早くも150円台をうかがう時点まで円安が進んでしまったことになります。私は147円台で取引されているのであれば手元の円をドルに換えてもよいかと思っていましたが、本日は148円台で取引されていたため、換金タイミングを逸してしまいました。

介入は連続すると効果が薄れてくると言われていますが、最初の介入に比べるとその効果の持続が明らかに弱まっているように思います。そして今朝の短時間の円高の動きが介入なのだとすると、介入の神通力がいよいよ弱ってきたように思います。

円安が進むことはこれまでの経済運営の宿命であり、受け入れないといけないと思っていますが、とはいえその痛みを短期的に和らげるであろう介入の効き目が薄れているように思えることは心配なことです。

日本の当局は為替介入の目的を「為替市場の急速な変動を抑えるため」と説明しています。為替は市場が決めるものであり介入によって為替の水準を変えようとしているわけでなく、変化の速度を管理しようとしているのだと思います。速度管理という意味ではこれまでのところかなりの効果を挙げているように思えますが、潤沢とはいえ限りのある外貨準備金、効率的に使って欲しいものです。

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