岸辺の日記

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マスク氏がツイッター社買収に尻込みする?

ツイッター社の買収に名乗りを上げたイーロン・マスク氏が、ツイッターの利用者数に偽アカウントが想定よりも多いことを理由に、買収提案を再検討する可能性を示しています。現時点では偽アカウント数が5%未満であることを証明することを求めているようですが、悪魔の証明という言葉がありますが、この証明は難しいと思われます。

ただ私には今回のマスク氏の対応は昨今の株安を受けた、買収条件の再設定のための交渉であるように思います。ツイッターの利用者に偽アカウントが含まれることはマスク氏もご存知だったはずで、想定よりも偽アカウントが多い可能性を含んだ上で買収を提案をしているはずですので、今回の動きは言いがかりのように思えます。

ツイッター社の方もマスク氏の買収提案に対して当初は買収防衛策を講じる姿勢を示し、さらなる好条件がないと分かると一転してマスク氏の提案を受け入れるなど、ある種の交渉の駆け引きは行っています。ただしツイッター社の対応は、より良い買収提案を募るため、会社側として株主のためにするべきことをしたということだと思います。

今回のマスク氏の対応に対してツイッター社は、当初合意した条件での取引完了に向けて交渉を続ける意向を発表しています。仮にマスク氏がより低い価格での買収へ条件変更した場合、ツイッター社としてはその価格以上の買収提案がないかを改めて確認し、また現経営陣が短期的に提案を上回る企業価値を実現できるかを確認した上で、その対応を決めるものと思われます。

マスク氏に振り回される関係者の方は大変だと思いますが、私はツイッター社側に対して同情的に、今回の件を見ています。

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